南紀のアオリイカにアニサキスが少ない理由と、水温上昇によるリスク増加について【釣り人向け解説】
「南紀で釣れるアオリイカにはアニサキスが少ない?」
確かに、南紀地方(和歌山県南部など)のアオリイカは、他の地域に比べてアニサキスの寄生率が低い ことで知られています。
しかし、近年の水温上昇に伴い、アニサキスの寄生リスクが増加する可能性 も指摘されています。
この記事では、なぜ南紀のアオリイカにはアニサキスが少ないのか?
水温上昇とアニサキスの関係は?
釣り人が知っておくべき対策は?
について、詳しく解説していきます。
① なぜ南紀のアオリイカにはアニサキスが少ないのか?
アニサキスの寄生率は地域ごとに差がありますが、南紀では比較的少ないと言われています。
その理由はアニサキスの生活サイクルと海洋環境 に関係しています。
✅ 1. アニサキスのライフサイクルと宿主の違い
アニサキスはクジラやイルカを終宿主(最終的に寄生する動物)とし、幼虫期には魚介類に寄生 します。
主な寄生経路:
- クジラ・イルカがアニサキスの成虫を体内に持っている
- フンとともにアニサキスの卵が海中に放出される
- オキアミが卵を摂取し、アニサキスの幼虫がオキアミに寄生
- オキアミを食べる魚(サバ・アジ・イワシなど)がアニサキスを取り込む
- アニサキスがイカに寄生することもある(ただし魚ほど頻度は高くない)
➡ 南紀の海域は黒潮の影響を強く受けており、アニサキスの寄生源となる魚の生息密度が
比較的低い可能性がある。
✅ 2. 南紀の黒潮が影響?
・ 南紀地方は黒潮の影響を受ける海域 であり、潮の流れが速く、水温が比較的高い。
・ 一般的に、潮通しが良いエリアではアニサキスの幼生が定着しにくい とされる。
・ また、アニサキスが寄生する魚(特に冷水系の魚)の密度が黒潮域では低いため、アオリイカへの寄生リスクが低いと考えられる。
✅ 結論:南紀の黒潮による環境の違いと、アニサキスの寄生経路が少ないことが影響している
可能性が高い!
② しかし、水温上昇でアニサキスが増える可能性が?
最近では、地球温暖化や黒潮の変動により、南紀地方の水温が上昇している ことが報告されています。
この水温上昇が、アニサキス寄生率の増加に関係する可能性 があります。
✅ 1. 水温上昇による魚の分布変化
・ 水温が上昇すると、アニサキスを持つサバ・アジ・イワシ・タラなどの魚が南下 する可能性がある。
・ これに伴い、アニサキスの寄生サイクルが南紀地方にも広がる可能性が高まる。
✅ 2. アニサキスの活動温度と寿命
・ アニサキスは 5〜15℃の低水温環境で活発 に活動するが、
20℃以上の水温でも宿主の体内では生存可能。
・ 水温が上がることで、アニサキスを持つ魚が増えると、イカへの寄生リスクも上昇。
➡ 黒潮の水温が上がると、アニサキスを持つ魚が増え、結果的にアオリイカへの寄生リスクも
増す可能性がある!
③ 釣り人が気をつけるべきポイントと対策
今後、南紀のアオリイカでも アニサキスのリスクが高まる可能性 があるため、釣り人は以下の
ポイントに注意しましょう!
✅ 1. 生食する場合は冷凍 or 加熱
・ アニサキスは-20℃以下で24時間以上冷凍すると死滅 する。
・ 60℃以上で1分以上加熱しても死滅。
➡ 刺身で食べる場合は、しっかり冷凍処理をしてから 食べるのが安全!
✅ 2. 内臓はすぐに取り除く
・ アニサキスは 内臓に寄生することが多い ため、釣った後すぐに内臓を取り除くことでリスクを軽減できる。
・ 特に、時間が経つと筋肉(身の部分)へ移動することがある ため、締めたらすぐに処理するのが理想!
✅ 3. 目視チェックを徹底
・ アニサキスは 白く細長い糸状(2〜3cm) の形をしているので、刺身にする前に身の中をしっかり確認!
・ 身の中に動いている白い虫を見つけたら、すぐに取り除く!
④ まとめ
✅ 南紀のアオリイカにアニサキスが少ない理由
- 黒潮の影響で潮通しが良く、寄生率が低い
- アニサキスを持つ魚の密度が比較的少ない
- 南紀では従来、アニサキスの寄生サイクルが成立しにくい環境だった
✅ しかし、水温上昇とともにリスクが増加する可能性も! ・ 水温上昇で アニサキスを持つ魚
(サバ・イワシなど)が南下し、寄生リスクが高まる可能性 がある。
✅ 釣り人ができる対策
- 生食するなら「冷凍(-20℃以下24時間以上)」or「加熱(60℃以上1分)」
- 釣ったらすぐに内臓を取り除く
- 刺身にする際に目視チェックを徹底する
今後、南紀でもアニサキスのリスクが増える可能性があるため、釣り人は「適切な処理」を
徹底して、安全にアオリイカを楽しみましょう!


