南紀地方はグレ釣りの聖地として知られ、特にフカセ釣りで狙う釣り人が多い。
しかし、「口太グレがよく釣れる時期」と「尾長グレが多くなる時期」があることに気づいたことはないだろうか?
この現象には、水温、潮流、エサの種類、行動特性などが密接に関係している。
今回は、南紀のグレ釣りにおいて 「口太が多い時期と尾長が多い時期がある理由」 を徹底解説する。
① 口太グレと尾長グレの基本的な違い
まず、口太グレと尾長グレの違いを押さえておこう。
| 特徴 | 口太グレ | 尾長グレ |
|---|---|---|
| 体色 | 黒っぽい | 青みがかった灰色 |
| 体型 | ふっくら丸みがある | スリムで尾が長い |
| 口の形 | 小さく厚い | 大きく鋭い |
| 環境 | 内湾・磯際に多い | 外洋の潮通しが良い場所に多い |
| 引きの強さ | 比較的マイルド | 非常にパワフル |
| 食性 | 雑食 | 動物性を好む傾向 |
この違いを踏まえて、南紀で口太と尾長の釣れる時期の変動を見ていこう。
② 口太グレが多い季節(秋~冬)
● 水温が適温になる
口太グレは 水温が18~22℃ を好む傾向がある。
南紀では 秋(10~11月)から冬(12~2月)にかけて この適水温になるため、群れが活発に動く。
特に 水温が低下し始める晩秋~初冬 は、口太グレの活性が上がり、フカセ釣りで狙いやすくなる。
● エサが豊富な磯際を回遊する
この時期の口太グレは 磯際の付着藻類や付着生物を捕食することが多い。
オキアミや配合エサにもしっかり反応するため、フカセ釣りで狙いやすい。
特に 潮の緩い場所や内湾寄りの磯 でよく釣れる。
● 産卵期前で荒食いする
口太グレの産卵期は 3~5月 だが、産卵に向けた体力をつけるため、冬の間に荒食いする個体が多い。
このため 12~2月が最盛期 となり、大型の個体が釣れる可能性が高くなる。
③ 尾長グレが多い季節(春~夏)
● 外洋の潮流が強まる
尾長グレは 潮通しの良い外洋性の磯を好む。
南紀では 黒潮の影響を受けやすい春~夏(3~8月) にかけて、外洋の潮が強まるため、尾長グレが活発化する。
特に 水温が20~26℃程度 になると、大型の尾長グレが磯場に回遊しやすくなる。
● エサの種類が変わる
春から夏にかけては、 エビや小魚を捕食する動物食性が強まる。
このため、オキアミやボイルよりも 生のエビやムキエビ、イワシの切り身など に反応が良くなることが多い。
また、フカセ釣りの ツケエサのローテーション も、尾長グレを狙う上で重要な要素となる。
● 産卵後の回復期と回遊性の強化
尾長グレの産卵期は 4~6月 とされる。
この産卵後、栄養を補給するために活発にエサを追い始める。
また、尾長グレは回遊性が強く、 春~夏は外洋の潮に乗って新しい磯へ移動する個体が多い ため、特定の磯で「突然釣れ出す」ことがよくある。
④ まとめ:南紀のフカセ釣りシーズンごとの狙い方
南紀での 口太グレと尾長グレのシーズン変化 をまとめると、以下のようになる。
| 季節 | 水温 | 口太グレ | 尾長グレ |
|---|---|---|---|
| 秋(10~11月) | 20~22℃ | 活性上昇 | 少なめ |
| 冬(12~2月) | 16~20℃ | 最盛期 | ほぼいない |
| 春(3~5月) | 18~24℃ | 徐々に減少 | 産卵期で狙える |
| 夏(6~8月) | 22~26℃ | 少なめ | 活性最高潮 |
⑤ 南紀でのフカセ釣り成功のポイント
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秋~冬は「口太狙い」で磯際&オキアミを駆使
- 潮の緩い磯で、配合エサを活用しながら釣る。
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春~夏は「尾長狙い」で潮通しの良い磯&動物性エサを活用
- ムキエビや魚の切り身をツケエサに混ぜると効果的。
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水温と潮流を意識することが最重要
- 20℃前後なら口太有利、22℃以上なら尾長が増える傾向。
【結論】口太と尾長のシーズン変化を理解すれば釣果アップ!
南紀地方のグレ釣りで「口太グレが多い季節」と「尾長グレが多い季節」がある理由は、
- 水温の変化
- 潮流の強弱
- エサの種類と捕食行動の違い
によるもの。
この変化を理解して シーズンごとの釣り方を最適化 すれば、フカセ釣りの釣果を大きく伸ばせるはずだ。
シーズンごとの狙い方を押さえ、南紀のグレ釣りをさらに楽しもう!


