■ アオリイカの生存率と成魚になる確率
アオリイカの卵から孵化した幼生(パララー幼生)が、外敵に食べられずに成長する確率は
非常に低いとされています。
主な生存率の段階
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孵化率:
- 卵の状態での死亡リスクもありますが、比較的高い孵化率を持ちます。
- 約80~90%が孵化すると推測されています。
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幼生の生存率(1ヶ月以内):
- 孵化後すぐに小魚、甲殻類、大型のプランクトンなどに捕食されるリスクが高い。
- 生存率は5~10%以下とされることが多い。
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成長途中の生存率(数ヶ月):
- 成長するにつれ外敵が減りますが、まだ捕食圧は高い。
- さらに1~5%程度が生き残る。
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成魚まで生き残る確率(約半年~1年後):
- 天敵(大型魚・タコ・ウミガメ・人間による漁獲など)の影響を受ける。
- 全体の0.1~1%程度が成魚(胴長20~40cm以上)になると考えられています。
■ 5,000~10,000個の卵から成魚になる数は?
この生存率をもとに試算すると、
- 0.1%の生存率の場合 → 約5~10匹が成魚になる
- 1%の生存率の場合 → 約50~100匹が成魚になる
つまり、1回の産卵で成魚になるのは、せいぜい数匹~数十匹程度と考えられます。
■ まとめ:アオリイカが大量に卵を産む理由
アオリイカが1回の産卵で数千~1万個以上もの卵を産むのは、幼生の生存率が極めて低いためです。
ほとんどが捕食されてしまうため、大量の卵を産むことで、少しでも次世代を残す確率を上げています。
釣り人にとっては、産卵期のアオリイカは活性が高く狙いやすいですが、こうした生態を理解し、
適度なサイズの個体をリリースすることで資源保護につなげることも重要です。


