一年目
魚の体は、少しずつ変化し始めた。柔らかい部分が分解され、骨だけが残っていく。
小さなエビやカニが、残った身を啄ばみにやってくる。
彼らは、魚の体を住処とし、命を繋いでいく。
五年目
魚の骨は、少しずつ白く、そして脆くなってきた。
海藻が骨に絡みつき、小さな魚たちが骨の周りを遊び回る。
骨は、海の生き物たちの新たな住処となり、生態系の一部として溶け込んでいく。
十年目
魚の骨は、ほとんど砂と見分けがつかなくなった。
それでも、よく見ると、まだ魚の形を辛うじて保っている。
海の底をゆっくりと漂いながら、骨は少しずつ、砂へと還っていく。
百年目
魚の骨は、完全に砂へと還った。かつてそこに魚がいたことを知るものは、もう誰もいない。
しかし、魚が海の生態系の一部となり、他の生き物たちの命を繋いできた事実は、確かにそこにあった。
そして、また新たな命が生まれ、そして消えていく。海の底では、命のサイクルが永遠に繰り返されている。
このように、魚は骨になっても、最後は自然に還り、また新たな命を育む一部となるのですね。


