アオリイカをはじめとするイカ類は、視覚が非常に発達していることで知られていますが、
嗅覚(臭覚)もある程度機能しています。
しかし、魚のように嗅覚を主に頼るわけではなく、視覚・触覚・化学感覚と組み合わせてエサを
判断している という特徴があります。
① アオリイカの嗅覚の構造
アオリイカの嗅覚は、魚のように鼻孔を持つわけではなく、「嗅覚器(olfactory organ)」
という感覚器官で機能しています。
🔹 アオリイカの嗅覚の仕組み
- イカの体の表面には、水に溶けた化学物質(アミノ酸・フェロモン・体液)を感じ取る感覚器が存在する。
- 特に腕(触腕)や漏斗(ろうと:水を噴射する部分)周辺に嗅覚細胞が集中している。
- 魚の鼻孔とは違い、水の流れの中で化学成分を察知するのではなく、触れたものの成分を感じ取るタイプ。
✅ アオリイカは「水中の匂いをかぐ」よりも「直接触れて感じ取る」嗅覚を持っている!
② イカの嗅覚の役割
イカの嗅覚は、魚ほど強くないですが、以下のような場面で機能しています。
🔹 ① 餌の識別
- エサの種類を判別する際に、視覚だけでなく「匂い」も確認している可能性がある。
- 実験では、エビのエキスを含んだ物質にイカが興味を示す ことが確認されている。
- ただし、遠くから匂いを感知してエサを探す能力は低く、視覚や触覚が優先される。
✅ エサの「匂い」も判断材料の一つだが、視覚が最優先!
🔹 ② フェロモンの感知(仲間の認識)
- イカは交尾の際にフェロモンを放出すると考えられており、嗅覚器でこれを感知している可能性がある。
- 交尾の際、オスはメスの体表や周囲の水中成分を感じ取ることで、繁殖のタイミングを判断しているとされる。
✅ フェロモンを感じる嗅覚は発達している可能性が高い!
🔹 ③ 危険察知
- 敵の体液や仲間の警戒フェロモンを感知して逃げる行動をとる可能性がある。
- 例えば、タコやウツボなどの捕食者が近くにいる場合、その周囲の水に含まれる成分を察知することで警戒行動を取ることがある。
✅ 捕食者の存在を「匂い」でもある程度察知している可能性あり!
③ 魚の嗅覚とアオリイカの嗅覚の違い
アオリイカの嗅覚は、魚の嗅覚と比べると「限定的」なものです。
以下の表で比較すると、その違いが分かりやすいです。
| 項目 | アオリイカ | 魚(アジ・タイなど) |
|---|---|---|
| 嗅覚の構造 | 嗅覚器(触覚に近い) | 鼻孔(嗅上皮) |
| 匂いの感知方法 | 直接触れて感じ取る | 水中の匂いを遠くから察知 |
| エサの判断 | 視覚・触覚が優先、嗅覚は補助 | 嗅覚が非常に重要 |
| フェロモンの感知 | ある程度機能する | 魚種によっては強く感知 |
| 危険察知 | 捕食者の匂いを察知する可能性あり | 血や腐敗臭を察知可能 |
✅ 魚は遠くの匂いを察知できるが、イカは「直接触れることで匂いを感じる」タイプ!
✅ アオリイカの行動は、視覚と触覚がメインで、嗅覚はあくまで補助的!
④ 釣りへの応用(アオリイカの嗅覚を活かす方法)
アオリイカは「視覚+触覚+嗅覚」を使ってエサを判断するため、釣りでもこれを意識すると効果的です。
🔹 ① 匂い付きエギやエサ巻きエギ
- 最近のエギには、エビ粉やアミノ酸がコーティングされているもの があります。
- アオリイカは嗅覚が弱いですが、エギを抱いた後に「匂い」を確認する可能性があるため、アミノ酸系の匂いがあると抱き直しを誘発しやすい。
- 「エサ巻きエギ」(エギにエビや魚の切り身を巻く)も、視覚+嗅覚の相乗効果で釣果アップが期待できる。
✅ エギに匂いの要素を加えると、アオリイカの反応が良くなることがある!
🔹 ② 活きアジの使用(ヤエン・泳がせ釣り)
- アオリイカは「生きた魚の動き」に強く反応するが、弱ったアジには興味を示さないことがある。
- これは、嗅覚だけでエサを判別しているのではなく、「視覚・動き・匂い」を総合的に判断しているため。
- アオリイカがアジに触れた後、「匂い」を確認して本アタリに移行することもある。
✅ 活きアジの釣りでは、「動き+匂い」の要素が重要!
⑤ まとめ
✅ アオリイカの嗅覚は「水の中の匂いを嗅ぐ」のではなく、「直接触れたものの成分を感じ取る」仕組み。
✅ 視覚と触覚が最優先で、嗅覚はエサの最終確認やフェロモン感知の役割を果たしている。
✅ 釣りでは、匂い付きエギやエサ巻きエギを使うことで、視覚と嗅覚を組み合わせた誘いができる。
✅ 活きアジの釣りでは、「動き+匂い」のバランスが重要で、弱ったアジは抱かれにくい。
アオリイカは視覚メインの生き物ですが、嗅覚も補助的に働いているため、釣りに応用できる
要素は意外と多いですね! 🎣


