ブリが「海が荒れる」と釣れる理由
「海があれる」とは、海の状況が急変し、強い潮流や波の影響で海水の混ざり方や水温が変化
する現象を指します。
特に、強風・大シケ・大雨・台風後などで潮が大きく動くと、ブリが釣れやすくなることがよくあります。
1. 「海が荒れる」と何が起こるのか?
(1)水温の変化 → ブリの活性が上がる
- 大きな波や強い潮流によって、表層と深層の水温が混ざる。
- これにより、水温がブリの適温(15~20℃)に近づくことがある。
- 水温の変化に敏感なブリは、適温になると活発に捕食行動をとる。
(2)ベイト(エサ魚)の移動 → ブリが寄る
- 荒れた海では、カタクチイワシ・マイワシ・アジ・サバなどのベイトがまとまる。
- 強い潮の流れによって、小魚が一箇所に集められる「潮目」や「ヨレ」ができやすい。
- ブリはベイトの群れを追いかけるため、エサが集中する場所にブリも集まる。
(3)濁りや波立ち → ブリの警戒心が薄れる
- 晴天・凪の状態では、ブリは警戒心が強く、表層に出にくい。
- しかし、波や濁りがあると、光の乱反射が起きて視界が悪くなり、ブリが大胆に捕食する。
- そのため、トップウォーター(ポッパー・ダイビングペンシル)やジギングで釣れやすくなる。
(4)気圧の低下 → ブリの活性が上がる
- 気圧が低下すると、魚の浮袋に影響を与え、魚の行動が変わる。
- 気圧が下がるとブリは活発になり、表層での捕食が増えることが多い。
- 逆に高気圧が続くと、ブリは深場に落ちてしまい、食いが渋くなる傾向がある。
2. どんな状況で「海が荒れる」と釣れやすい?
✔ 強風(特に北西風や南風)が吹いた翌日
✔ 大雨の後で潮が混ざったタイミング
✔ 潮が速くなり、潮目や反転流ができたとき
✔ 水温が適温(15~20℃)に近づいたとき
3. 釣るためのポイント
(1)狙うべき場所
- 潮目やヨレ(ベイトが集まりやすい)
- 磯際や岬周り(潮流が変化しやすい)
- 外洋に面した堤防や沖堤防(ブリの回遊ルートになりやすい)
(2)おすすめの釣り方
- トップウォータープラグ(ポッパー・ダイビングペンシル)
- 荒れた海では、ブリが表層で積極的に捕食するため、効果的。
- ショアジギング(重めのジグで速巻き・ワンピッチジャーク)
- 潮が速いときは、ジグをしっかり沈めて狙う。
- 泳がせ釣り(アジ・イワシ)
- ベイトが豊富なときは、活き餌が最強。
4. まとめ
✔ 「海があれる」と水温が変わり、潮が動き、ベイトが集まるため、ブリの活性が上がる。
✔ 濁りや波の影響でブリの警戒心が薄れるため、釣りやすくなる。
✔ 気圧の低下も影響し、表層での活性が上がる。
✔ **狙い目は「潮目・岬周り・沖堤防」、釣り方は「トップ・ジギング・泳がせ」**が効果的!
海が荒れた翌日がチャンス!
「海が荒れる」をうまく利用して、大ブリを狙おう!