魚に真水を使うのを避けたほうがいい理由は、真水が魚にとってストレスや身体的負担を引き起こす可能性があるためです。以下にその理由を詳しく説明します。
1. 塩分濃度(浸透圧)の問題
浸透圧とは?
魚の体内は、海水魚の場合、周囲の海水と似た塩分濃度を保っています。真水(塩分濃度0%)に触れると、魚の体内に水が浸透し、浸透圧のバランスが崩れます。
- 海水魚の場合:
海水魚が真水に触れると、体内に水がどんどん入り込み、体内の塩分濃度が薄まってしまい、体調不良を引き起こすことがあります。 - 淡水魚の場合:
一部の淡水魚でも、急激な水質変化(真水の温度や酸素濃度)に弱い場合があります。
2. 魚の粘膜へのダメージ
魚の体表は、外敵や病原菌から身を守るための粘膜で覆われています。
- 真水の影響:
真水に触れると、魚の粘膜が剥がれやすくなり、防御力が低下します。その結果、細菌感染や病気のリスクが高まります。 - 特に海水魚:
粘膜が真水で弱ると、海水に戻った際の塩分濃度に適応できず、さらにストレスを受けます。
3. 温度や水質の急激な変化
真水と海水では温度や酸素濃度が異なる場合が多く、これが魚に負担をかけます。
- 温度ショック:
真水が海水よりも冷たい場合、魚は体温調整がうまくいかず、ストレスを感じます。 - 水質ショック:
真水の酸素濃度やpHが魚に適さない場合、呼吸が困難になることがあります。
4. 魚の種類による影響
- 海水魚:
海水魚は基本的に塩分濃度の高い環境に適応しているため、真水に触れることで体内の塩分バランスが崩れ、生命維持が困難になります。 - 淡水魚:
淡水魚でも急激な水質変化には弱い種が多く、真水の使用時には水温やpHの安定が重要です。
5. 真水の使い方と例外
真水が完全に悪いというわけではなく、適切に使えば魚にメリットをもたらす場合もあります。
効果的な使用例
- 一時的な寄生虫除去:
一部の海水魚は、真水に短時間(数分)浸けることで寄生虫を除去できます。ただし、魚の状態を常に観察し、短時間にとどめる必要があります。 - 調理前の洗浄:
魚を調理する際に、内臓や血を真水で洗い流すのは問題ありません。ただし、新鮮さを保つため、手早く行うことが重要です。
まとめ
魚に真水を使うのを避けたほうがいい理由は以下の通りです:
- 浸透圧のバランスが崩れることで、体調不良を引き起こす。
- 粘膜が剥がれやすくなり、防御力が低下する。
- 温度や水質の急激な変化が魚にストレスを与える。
- 魚の種類による適応能力の違いで、真水が大きな負担になる場合がある。
適切な環境で魚を扱うことで、魚の健康や鮮度を保つことができます!
海水を凍らせた海水氷は、魚により優しいと釣り人から支持されています。


