海の魚が孵化してから成魚になる確率や、寿命を全うする確率は、種ごとや環境条件によって
大きく異なりますが、全体的に見ると非常に低いと言えます。
以下に一般的な傾向を解説します。
1. 孵化から成魚になる確率
平均的な成魚になる確率
- 多くの海の魚では、孵化した幼魚の1~10%以下が成魚(繁殖可能なサイズ)まで成長するとされています。
- 魚種や生活史による違い:
- 小型魚(イワシ、アジなど):
- 数十万~数百万の卵を産むが、生存率は低く、成魚になる確率は0.1%以下。
- 大型魚(マグロ、サメなど):
- 卵の数は少ないが、親魚が卵を守る場合もあり、生存率は比較的高く、**5~10%**程度になることも。
- 小型魚(イワシ、アジなど):
要因
- 高い死亡率の理由:
- 捕食: 孵化したばかりの魚は多くの捕食者に狙われる。
- 環境変化: 水温、潮流、酸素濃度の変化に適応できない個体が死滅。
- 競争: 食糧や住処を巡る競争が激しい。
例: イワシ(小型魚)
- 産卵数: 数十万個~百万個
- 成魚になるまでの確率: 約0.01%以下
- 孵化直後の段階で99%以上が死亡。
例: クロマグロ(大型魚)
- 産卵数: 数十万~数百万個
- 成魚になるまでの確率: 約1~5%
2. 成魚から寿命を全うする確率
寿命を全うする確率
- 成魚になった魚が寿命を全うする確率は、一般的に10~20%以下とされます。
- 繁殖期を迎えられる成魚でも、その後の環境変化や捕食、人間の漁業圧による影響が大きい。
要因
- 捕食と自然要因:
- サメや大型の魚類、海鳥による捕食。
- 天敵の減少や成長に伴うリスクの低減により、成魚段階での死亡率は幼魚より低い。
- 漁業の影響:
- 商業漁業の影響で、成熟した魚が捕獲される確率が高い。
- 自然寿命を全うする魚:
- 天然環境での自然寿命を全うするのは非常に少なく、特に高漁獲率の魚種ではほとんどが寿命前に捕獲されます。
3. 確率をまとめると
| 段階 | 確率(平均) |
|---|---|
| 孵化 → 成魚 | 0.1~10%(種により変動) |
| 成魚 → 自然寿命を全う | 10~20%以下 |
| 孵化 → 自然寿命を全う | 0.01%以下 |
4. まとめ
- 海の魚は生まれてから成魚になり、さらに寿命を全うする確率は非常に低いです。
- これは、膨大な数の卵を産むことで、環境の変動や捕食によるリスクを克服する「量産型」の繁殖戦略に依存しているためです。
- 対照的に、サメや大型魚など少数の卵を産む「選抜型」の魚は、一個体あたりの生存確率が高い傾向にありますが、繁殖回数が少ないため個体数の減少に脆弱です。
海洋生態系はこうした多段階の生存率を前提に成り立っており、魚の繁殖戦略と環境条件が密接に
関係しています。


