青物回遊魚であるブリ(鰤)の生態に関する情報をサイズごとにまとめた一覧表です。群れの大きさ、1日の移動距離、摂食量、泳ぐ速度についての目安を記載しています。

ブリのサイズ別情報

サイズ 群れの大きさ(匹数) 1日の移動距離(km) 1日の摂食量(%体重) 通常速度(km/h) 最大速度(km/h)
ワカシ(20~30cm) 数十匹~数百匹 10~30 km 約5~10% 3~5 km/h 約30~40 km/h
イナダ(30~60cm) 数十匹~数十匹 20~50 km 約5~10% 5~10 km/h 約40~50 km/h
ワラサ(60~80cm) 数匹~十数匹 50~80 km 約3~7% 8~12 km/h 約50 km/h
ブリ(80cm以上) 単独~数匹 80~100 km 約3~5% 10~15 km/h 約50~60 km/h

詳細な説明

1. 群れの大きさ

  • 小型のブリ(ワカシ、イナダ)は群れで行動することが多く、天敵から身を守りながら餌を効率的に探すため大きな群れを形成します。
  • 成長するにつれて群れは小さくなり、特にワラサやブリサイズになると単独または小規模の群れで行動します。

2. 1日の移動距離

  • ブリは回遊魚であるため1日の移動距離が長いです。潮流や餌の分布に応じて行動し、特に成魚になると数十キロから100キロ以上移動することも珍しくありません。

3. 1日の摂食量

  • 小型ほど代謝が高く、体重に対して多くの餌を必要とします。摂食量は体重の5~10%が目安で、ワカシやイナダは活発に餌を捕食します。
  • 大型のブリになると摂食量は減少しますが、それでも毎日体重の3~5%を摂取し続けます。

4. 泳ぐ速さ

  • 通常速度は餌を探したり移動する際の速度で、小型は3~10 km/h、大型は10~15 km/h程度です。
  • 最大速度は短時間のみ発揮されるもので、捕食や逃避時に50~60 km/hのスピードを出すことが可能です。

まとめ

  • 若いブリ(ワカシ、イナダ):大きな群れで移動しながら多くの餌を捕食。
  • 成長したブリ(ワラサ、ブリ):長距離を移動し、小規模の群れまたは単独行動で効率的に餌を捕食。

釣りをする際には、このような生態を活かし、ブリのサイズや回遊ルートに合った仕掛けやポイントを選ぶことが重要です!

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