魚の口の向きと潮の流れの関係を理解しましょう。
- 口が下向きの魚(例:タカノハダイ、ヘダイ): これらの魚は、海底付近にいるエサを探して食べるのに適した口の形をしています。潮の流れが緩やか、または止まっている状態では、海底に沈んだエサをゆっくりと探すことができます。
- 口が前向きの魚(例:グレ): グレは、中層から表層を泳ぎ回り、活発にエサを追いかける習性があります。そのため、潮の流れに乗って流れてくるエサを捕食するのに適した口の形をしています。
次に、潮の流れがフカセ釣りに与える影響を考えます。
フカセ釣りでは、撒き餌(まきえ)と仕掛けを潮の流れに乗せてポイントに送り込み、魚を誘います。
- 潮が動いている時: 撒き餌と仕掛けが潮の流れに乗って広範囲に拡散し、グレなどの回遊性の高い魚にアピールします。また、仕掛けも自然に漂うため、魚が警戒しにくく、食いつきやすくなります。
- 潮が動いていない時: 撒き餌は一点に留まり、仕掛けも垂直に沈んでしまいます。これでは、広範囲を回遊するグレにアピールすることが難しくなります。一方、海底にいるタカノハダイやヘダイは、撒き餌が留まっている場所に集まりやすく、仕掛けも海底付近にあるため、釣れやすくなります。
つまり、
潮が動いていない時は、撒き餌と仕掛けが広範囲に拡散しないため、グレのような回遊性の高い魚は釣りにくくなります。
逆に、海底付近にいるタカノハダイやヘダイは、撒き餌が留まっている場所に集まりやすく、仕掛けも海底付近にあるため、釣れやすい状況となります。
これはあくまで一般的な傾向であり、潮が動いていなくてもグレが釣れる場合や、潮が動いていてもタカノハダイやヘダイが釣れる場合もあります。
しかし、フカセ釣りの基本的な考え方として、潮の流れが釣果に大きく影響するということを覚えておくと良いでしょう。
補足:
- 潮の流れが悪い時にタカノハダイが釣れることから、「タカノハダイが釣れると潮が悪い」と言われることもあります。これは、タカノハダイ自体が悪いのではなく、潮の流れが悪い状況を表しているということです。
- 潮の流れが悪い時は、仕掛けが立ちすぎるため、口が下向きの魚が掛かりやすいということも言えます。
これらの点を踏まえて、フカセ釣りに挑戦してみてください。


