グレ釣り(メジナ釣り)で虫エサを使うことを「邪道」と考える人がいる背景には、以下のような理由があります。
1. 伝統的な釣りスタイルへのこだわり
グレ釣りでは、ウキ釣りを用いたフカセ釣りが一般的です。
このスタイルでは、オキアミや配合エサを撒きエサに使い、付けエサとしても同じくオキアミなどを使用するのが基本です。
この方法は「技術と戦略が試される釣り」とされ、これに対して虫エサは「簡単すぎる」と見なされることがあります。
2. ターゲットの選別効果
フカセ釣りでは、エサや撒きエサを使ってターゲットのグレを選別して釣ることが目的です。
しかし、虫エサ(例えばゴカイやイソメなど)は他の魚種(フグやベラなど)も好むため、グレ以外の魚が頻繁に釣れてしまいます。
このため、虫エサを使うことを敬遠する人がいます。
3. 虫エサに対する嗜好や感情
一部の釣り人は虫エサを「汚い」または「扱いづらい」と感じているため、フカセ釣りで使うきれいなエサ(オキアミなど)を好む傾向があります。
そのため、虫エサを使用することに対して否定的な意見が生まれる場合があります。
4. 虫エサ使用の「簡単さ」への偏見
虫エサは匂いや動きでターゲットの魚を引き寄せる効果が高いため、「初心者向け」や「テクニックが不要」と見なされることがあります。
このため、釣りの技術や工夫を重視する人々の中には「邪道」と感じる人がいるのです。