ややこしいスマガツオ3兄弟の見分け方(ヤイトガツオ、ヒラズマ、マルソウダ) 同時に入手できたので並べて解説。

これがスマ3兄弟。

初見では区別することは不可能ではないでしょうか。

ビジュアルでいえば、このような違いがあります。

マルソウダ

**マルソウダ(メジカ)**についての情報を解説します。

  1. 大きさ: サイズは比較的小さく、25〜30cmほどです。
  2. 釣れる場所:
    • 堤防、磯、船などから釣ることができます。
    • 陸からルアー釣りで狙う人が多く、初夏から晩秋にかけて回遊し、釣ることが可能です。
  3. 食用価値:
    • 食用価値は低いとされています。身に血合いが多く含まれているため、生食を敬遠されがちです。
    • ただし、新鮮であれば旨味が強く生で食べると非常に美味しいとされています。
    • 鮮度が落ちやすく、取り扱いが難しい魚であるため、食あたりの報告が特に多いとされています。
    • このため、マルソウダは主に**宗田節(ソウダ節)**として加工され、鰹節の一種として日本料理で活用されています。

この魚は新鮮であれば美味しく食べられる一方で、鮮度が落ちやすいことから取り扱いに注意が必要な魚です。

ヒラソウダ

**ヒラズマ(本ズマ)**について解説します。

  1. 大きさ: サイズは30〜40cmで中型の魚です。
  2. 釣れる場所:
    • ほとんど船釣りで狙われます。
    • 船からの完全フカセ釣り(餌やり釣法)が主流です。
    • 晩秋から初冬にかけて回遊するため、この時期が狙い目となります。
  3. 食用価値:
    • 食用価値は普通で、脂がそれなりに乗っており、旨味が強い魚です。
    • 脂のまろやかさとカツオ系の旨味がハイブリッドされており、万人受けする味わいです。
    • ヤイトガツオよりも好まれることが多く、バランスの取れた風味が特徴です。
  4. 特徴:
    • 鱗が「Yの字」の形状をしているのが特徴です。
  5. スマ3兄弟の順位:
    • 食味や好みから、ヤイト > ヒラズマ > マルソウダの順で評価されることが多いです。

ヒラズマは適度な脂の乗りと旨味のバランスが良く、刺身などで美味しく食べられる魚です。

ヤイトガツオ

**ヤイトガツオ(紋ズマ)**について解説します。

  1. 大きさ: 35〜50cmで中型の魚です。
  2. 釣れる場所:
    • ほとんど船釣りで狙われます。
    • 船からの完全フカセ釣りが主流の釣法です。
    • 初秋から初冬にかけて、居つきで釣れる魚です。
  3. 食用価値:
    • 食用価値は最高級とされています。
    • 全身に脂が乗っており、まるでトロのように脂が豊富です。
    • 刺身にすると、魚類の中でも最高峰の味わいが楽しめるとされています。
    • そのため、1kgあたり1万円もすることがある高級魚として扱われ、幻の魚とされています。
  4. 養殖:
    • この魚は全国的に養殖にも力が入れられており、安定した供給が期待されています。
    • 養殖が安定すれば、産業として飛躍的な成長が期待できる魚です。

ヤイトガツオは非常に脂が乗っているため、特に刺身で食べると極上の味が楽しめる高級魚です。

本ガツオ

本ガツオについて解説します。

  1. 大きさ: サイズは40〜100cmで大型の魚です。
  2. 釣れる場所:
    • 船釣りのみで狙われることが多いです。
    • 主に天秤フカセ完全フカセの釣り方が用いられます。
    • 6〜8月10〜12月にかけて回遊魚として釣れます。
  3. 食用価値:
    • 食用価値は普通とされています。
    • 紀南地方(和歌山県など)では大量に漁獲されており、安価な値段で出回る大衆魚です。
    • サイズによって味わいが異なり、赤身が強く脂質は少なめです。
  4. 特徴:
    • 赤みが強い身で、脂は少ないため、さっぱりした味わいです。
    • 刺身やタタキとして食べるのが一般的です。

本ガツオは、庶民的な価格で手に入りやすい魚で、紀南地方などで特によく消費されています。

 

タイトルとURLをコピーしました