これがスマ3兄弟。
初見では区別することは不可能ではないでしょうか。
ビジュアルでいえば、このような違いがあります。
マルソウダ
**マルソウダ(メジカ)**についての情報を解説します。
- 大きさ: サイズは比較的小さく、25〜30cmほどです。
- 釣れる場所:
- 堤防、磯、船などから釣ることができます。
- 陸からルアー釣りで狙う人が多く、初夏から晩秋にかけて回遊し、釣ることが可能です。
- 食用価値:
- 食用価値は低いとされています。身に血合いが多く含まれているため、生食を敬遠されがちです。
- ただし、新鮮であれば旨味が強く、生で食べると非常に美味しいとされています。
- 鮮度が落ちやすく、取り扱いが難しい魚であるため、食あたりの報告が特に多いとされています。
- このため、マルソウダは主に**宗田節(ソウダ節)**として加工され、鰹節の一種として日本料理で活用されています。
この魚は新鮮であれば美味しく食べられる一方で、鮮度が落ちやすいことから取り扱いに注意が必要な魚です。
ヒラソウダ
**ヒラズマ(本ズマ)**について解説します。
- 大きさ: サイズは30〜40cmで中型の魚です。
- 釣れる場所:
- ほとんど船釣りで狙われます。
- 船からの完全フカセ釣り(餌やり釣法)が主流です。
- 晩秋から初冬にかけて回遊するため、この時期が狙い目となります。
- 食用価値:
- 食用価値は普通で、脂がそれなりに乗っており、旨味が強い魚です。
- 脂のまろやかさとカツオ系の旨味がハイブリッドされており、万人受けする味わいです。
- ヤイトガツオよりも好まれることが多く、バランスの取れた風味が特徴です。
- 特徴:
- 鱗が「Yの字」の形状をしているのが特徴です。
- スマ3兄弟の順位:
- 食味や好みから、ヤイト > ヒラズマ > マルソウダの順で評価されることが多いです。
ヒラズマは適度な脂の乗りと旨味のバランスが良く、刺身などで美味しく食べられる魚です。
ヤイトガツオ
**ヤイトガツオ(紋ズマ)**について解説します。
- 大きさ: 35〜50cmで中型の魚です。
- 釣れる場所:
- ほとんど船釣りで狙われます。
- 船からの完全フカセ釣りが主流の釣法です。
- 初秋から初冬にかけて、居つきで釣れる魚です。
- 食用価値:
- 食用価値は最高級とされています。
- 全身に脂が乗っており、まるでトロのように脂が豊富です。
- 刺身にすると、魚類の中でも最高峰の味わいが楽しめるとされています。
- そのため、1kgあたり1万円もすることがある高級魚として扱われ、幻の魚とされています。
- 養殖:
- この魚は全国的に養殖にも力が入れられており、安定した供給が期待されています。
- 養殖が安定すれば、産業として飛躍的な成長が期待できる魚です。
ヤイトガツオは非常に脂が乗っているため、特に刺身で食べると極上の味が楽しめる高級魚です。
本ガツオ
本ガツオについて解説します。
- 大きさ: サイズは40〜100cmで大型の魚です。
- 釣れる場所:
- 船釣りのみで狙われることが多いです。
- 主に天秤フカセや完全フカセの釣り方が用いられます。
- 6〜8月と10〜12月にかけて回遊魚として釣れます。
- 食用価値:
- 食用価値は普通とされています。
- 紀南地方(和歌山県など)では大量に漁獲されており、安価な値段で出回る大衆魚です。
- サイズによって味わいが異なり、赤身が強く脂質は少なめです。
- 特徴:
- 赤みが強い身で、脂は少ないため、さっぱりした味わいです。
- 刺身やタタキとして食べるのが一般的です。
本ガツオは、庶民的な価格で手に入りやすい魚で、紀南地方などで特によく消費されています。