ボイルオキアミの特徴とは?

Q:ボイルはどうやってできるの?

A: ボイルには基本的には採れたての生の沖アミをボイルした「船内ボイル」と冷凍沖アミを解凍してからボイルするものと2種類あります。

船内ボイルは通常お湯を95℃~100℃でコンベアに乗せ3分くらい加熱させます。

ちなみに船内ボイルは身が丸くなっているのに対し、一度解凍して加熱したものは身がやや真っ直ぐになっています。

丸くなるのは生物特有の防御反応によるものであると言われています。

しかし沖アミには本来「筋繊維(筋肉)」は無く細胞組織自体が熱によって崩壊されるためであります。

ボイルオキアミの特徴とは

良いところ…

・身が白く目立つ(視認性に優れている)

・丸く曲がっていて回転しながら沈下  (ゆっくりと沈下し、魚へのアピール度が高い)

・身が固いのでエサ取りに強い

・大物が掛かる率が高い

・バッカンの後片付けが楽チン

・魚を浮かせて釣る

・魚の消化がよい

・自然環境でも分解されやすい(環境に優しい)

・黒変しにくい

 

イマイチなところ…

・マキエサとして撒く場合、まとまらないので投げにくい
(海水と一緒に投げる、大き目のシャクが効果的、向かい風だと苦労する)

・沈まない物もあるので海水に浸して沈んだものを使用

・基本的に一般的な集魚剤との相性は悪い
(生のオキアミと同じように使用するとボイルオキアミの水分を集魚剤が吸ってしまい沈まなくなる)

コロダイ釣りなどでは、ボイルオキアミだけをパラパラと撒いてフカセ釣りをするのが一般的です。(ボイパラ釣り)

Q:ボイルはどうやって使うの?

A:ボイルより生のほうが良く食う、という見方が一般的ですが、沈下スピードが遅いためエサ取り対策や、浮かせて釣る方法、あるいはフカセ釣りには大変向いていると言われます。

またボイルをサシエサにするときはマキエサにもボイルを混ぜるとより有効である、という釣師も多いようです。

ちなみにボイルは消化分解しやすいので、魚が腹いっぱい食べても1.5日で消化されるのに対し、沖アミの場合3日はかかるそうです。

魚の腹具合も、海の環境にも、生よりボイルのほうが優っているようですね。

コロダイ釣りなどでは、ボイルオキアミだけをパラパラと撒いてフカセ釣りをするのが一般的です。(ボイパラ釣り)

Q:ボイルをしても蟹や海老のようにあまり赤くならないのは?

A:蟹や海老類にはカロチノイドとたんぱく質が、生きているときには結合しているのですが、
湯を通すことによりたんぱく質が破壊されます。

その時にカロチノイドが赤味を出します。

沖アミはアスタチンサンという色素によって赤味に変化しにくくなっています。

ちなみにあまり湯通ししすぎると身がかえって柔らかくなりすぎてしまうようです。

 

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