堤防釣りで人気のターゲットといえば、アジとカマスですね。
どちらも群れで行動する魚ですが、実はその群れの動きや形には決定的な違いがあります。
この違いを理解しておくと、海の中の状況がより鮮明にイメージできるようになりますよ。
今回は現場で海を観察し続けている釣太郎の視点から、アジとカマスの群れの違いを詳しく解説します。
アジの群れの特徴は「球状」と「縦の動き」
アジの群れは、外敵から身を守るためにギュッと固まって球状(ボール状)になる性質があります。
海中を大きな一つの塊のように移動するのが特徴です。
また時間帯や潮の満ち引きによって、底付近から表層へと縦方向(上下)に移動する傾向が強い魚です。
サビキ釣りなどでタナ(魚のいる深さ)を正確に合わせることが重要なのは、この縦に動く習性があるからです。
プランクトンやアミエビなどを吸い込むように捕食するため、群れの動きは比較的ゆっくりしています。
カマスの群れの特徴は「帯状」と「横の動き」
一方のカマスは、アジとは群れの動きが全く異なります。
カマスは肉食性が非常に強く、小魚(ベイト)を追い詰めて捕食する獰猛なハンターです。
そのため群れは球状ではなく、横に細長く広がった帯状や直線的な陣形を組みます。
表層から中層付近を、まるで矢のように素早く横方向へ回遊するのがカマスならではの特徴です。
ルアーやキビナゴなどを機敏に追いかけてくるため、横への動きを意識したアプローチが求められます。
群れの習性を活かした釣り分けのコツ
この群れの違いを知っていれば、釣り場での戦略が大きく変わります。
アジを狙う場合は、足元にコマセを撒いて群れをその場に足止めさせ、縦の層を丁寧に探るのが基本です。
カマスを狙う場合は、横へスピーディーに移動する群れにアピールするため、ルアーやウキ釣りで広範囲にキャストして探る必要があります。
同じ堤防に両方の群れが入っていても、狙うタナと動きを変えるだけで釣果は劇的にアップします。
それぞれの魚の習性を意識して、狙い通りの釣果を手にしてください。

