カマスといえば
アカカマスかヤマトカマス。
でも実はもう一種います。
それが**タイワンカマス**です。
南紀でも混じることがありますが、
正直あまり話題にならない。
なぜか。
今回はそこを掘ります。
■ タイワンカマスの特徴
まず見た目。
体はかなり細長い。
ヤマトよりさらにスリム。
体色は銀色ベース。
赤みはほぼ出ません。
そして最大の特徴は
サイズが伸びにくいこと。
多くは20〜30cm前後。
40cm級は稀。
つまり
「迫力がない」。
これがまず不人気の理由です。
■ なぜ有名でないのか?
理由は3つあります。
① 数が安定しない
② 大型化しにくい
③ 味のインパクトが弱い
アカは脂が乗る。
ヤマトは刺身で光る。
でもタイワンは
「普通」。
釣って嬉しいか?
と言われると、
やや地味。
市場でも
アカと混同されるか、
ヤマト扱いになることが多い。
独立して高値が付くことは少ないです。
■ 身質と食味
身は白身。
やや水分が多い。
脂は控えめ。
刺身にすると
淡泊。
焼くと
少し水っぽさが出やすい。
干物にすると
悪くはないが、
アカほどの香りは出ません。
つまり
味は悪くないが、抜群でもない。
これが評価の現実です。
■ 市場価値は低い?
結論から言うと
アカよりは低い。
ヤマトと同等か、
やや下。
サイズが出ない分、
箱単価も上がりにくい。
高級魚扱いにはなりません。
ただし。
鮮度が良ければ
十分うまい魚です。
扱い次第で化ける。
ここは釣り人の腕。
■ 見分け方
釣り場での実践ポイント。
① とにかく細い
② 体側の赤みが出ない
③ 顔つきがややシャープ
アカは太い。
ヤマトは銀でやや締まり型。
タイワンは
さらにスリムで軽い。
持った瞬間に
「あ、軽い」と感じます。
群れで小型が多発する場合、
タイワンの可能性があります。
■ 南紀での位置づけ
南紀では
主役はアカ。
回遊の速さはヤマト。
タイワンは
混じりもの扱い。
でも、
群れに当たれば数は出る。
ライトゲームでは
引きも楽しめる。
価値は価格だけで決まらない。
釣り人にとっては
「魚種を見抜けるか」が価値です。
■ まとめ
タイワンカマスは
細く小型。
脂は控えめ。
味は淡泊。
市場価値は高くない。
だから目立たない。
でも。
魚としては
ちゃんと美味い。
釣り人が知らないだけ。
アカかヤマトか。
それともタイワンか。
見分けられる人は
釣りのレベルが一段上です。
次にカマスが釣れたら、
ぜひ体型と色をじっくり見てください。
その一手間が、
南紀の釣りをもっと面白くします。

