最近スーパーのお刺身コーナーや、釣り人の釣果でもよく見かけるビンチョウマグロ、通称トンボシビマグロ。
本マグロやキハダマグロの真っ赤な身と比べると、なんだか白っぽくて薄いピンク色をしていますよね。
色が薄いからといって味が落ちるとか、栄養がないなんて誤解している人がいたら、それは本当にもったいない話です。
機械が自動生成したような血の通わない解説ではなく、今日は魚を愛する一人の人間として、その本当の魅力と秘密を熱く語らせてください。
まず、あの身の色の違いは「ミオグロビン」という筋肉の中にある色素タンパク質の量の差なんです。
マグロは一生止まらずに泳ぎ続けるために大量の酸素を必要としますが、ビンチョウマグロは他の大型マグロに比べて体が小さく、生態も少し異なります。
そのため筋肉に蓄えるミオグロビンの量が少なくて済み、結果としてあのような美しい桜色や白っぽい身になるわけです。
決して鮮度が悪いわけでも、マグロとしての質が劣っているわけでもないので安心してくださいね。
じゃあ色が薄い分、栄養価も低いのかと言われたら、答えは完全にノーです。
むしろ高タンパクで低カロリー、おまけに血液をサラサラにしてくれるDHAやEPAといった素晴らしい栄養素もしっかり含まれています。
特に脂の乗った「ビントロ」部分は、口の中でとろけるような甘みがありながら、しつこくないという最高の長所を持っています。
健康を気にする方や、美味しい魚をたっぷり食べたい人にとって、これほど優秀な食材はなかなかありませんよ。
もし運良くトンボシビを釣り上げたり、丸ごと手に入れる機会があったら、鮮度を保つことが何より大切です。
釣太郎の海水氷を使ってキンキンに冷やした状態で持ち帰れば、身のモチモチ感と旨みを極限まで引き出すことができますよ。
さっぱりした身は漬け丼やタタキに、脂の乗ったお腹周りはサッと炙りになんて、想像しただけでお腹が減ってきますね。
見た目の色だけで判断せず、安くて美味しくて栄養満点なビンチョウマグロを、ぜひこれからの食卓や晩酌の主役に迎えてあげてください。

