海釣りをしていると必ず見かける魚「ボラ」。
釣り人にとっては外道魚の代表であり、嫌われがちな存在です。
しかし実は
ボラは海の掃除屋とも呼ばれる重要な魚です。
もしボラがいなくなったら海はどうなるのか。
釣りや魚にどんな影響があるのか。
この記事では釣具店の現場視点と科学的な仕組みから、
ボラの本当の役割を分かりやすく解説します。
ボラは本当に海の掃除屋なのか?
結論から言います。
👉 ボラは海の掃除屋と呼ばれても間違いではありません。
理由は食べ物にあります。
ボラが食べているもの
ボラは普通の魚と違い、主に以下を食べます。
・海底の有機物
・プランクトン
・泥の中の栄養分
・微生物
・腐敗しかけた有機物
これを専門用語で
デトリタス食(堆積物食)
といいます。
つまり何をしている魚?
簡単に言うと
・海底の汚れを食べる
・余分な有機物を減らす
・水質悪化を防ぐ
・栄養を再利用する
いわば
海のリサイクル装置です。
ボラが海に与える3つの重要な役割
① 海底の浄化作用
海には
・魚のフン
・死骸
・植物の分解物
など大量の有機物が溜まります。
ボラはそれを食べて処理します。
結果
・水質安定
・腐敗防止
・悪臭軽減
につながります。
② 栄養循環を作る魚
ボラが海底の栄養を食べると
→ フンとして再放出
→ プランクトン増加
→ 小魚増える
→ 大型魚増える
食物連鎖が回ります。
つまり
👉 他の魚を増やす役割があります。
③ 大型魚のエサになる
小型のボラは
・シーバス
・ヒラメ
・青物
・大型根魚
の重要なエサになります。
ボラがいる場所に大型魚が集まりやすい理由です。
もしボラがいなくなったらどうなる?
ここが本題です。
ボラが消えると海は大きく変わります。
海底の有機物が溜まり続ける
掃除役がいなくなるため
・汚れ蓄積
・腐敗進行
・水質悪化
が起こります。
富栄養化が進む
栄養が処理されず
・赤潮発生
・酸素不足
・魚が減る
可能性があります。
食物連鎖が崩れる
ボラがいないと
・小魚減少
・大型魚減少
・魚影が薄くなる
釣りにとっても大打撃です。
つまり
👉 ボラがいない海=魚が少ない海
になる可能性があります。
釣り人がボラを嫌う理由
ここは現実です。
エサ取りが激しい
仕掛けをすぐ食う。
本命魚が釣れない原因になります。
群れが多すぎる
ポイントがボラだらけになると
釣りにならないこともあります。
港のボラは臭い個体が多い
水質の影響を強く受ける魚です。
そのため「外道魚」と呼ばれます。
しかし釣具店の現場では逆の見方もある
現場ではこう判断します。
・ボラがいる → 海が元気
・ボラがいない → 生命感がない
ボラの存在は
魚影の濃さのバロメーター
として見ています。
ボラが多い海は釣れるのか?
答えは
状況次第です。
良いケース
・栄養豊富
・ベイト多い
・大型魚寄る
悪いケース
・群れが多すぎる
・仕掛け荒らされる
完全な悪者ではありません。
まとめ
ボラは
・海底を掃除する魚
・栄養循環の中心
・食物連鎖を支える存在
・大型魚のエサ
・海の健康状態の指標
つまり
👉 海にとっては非常に重要な魚
釣り人には厄介でも
海のバランス維持に欠かせない存在。
ボラを見る目が少し変わるはずです。

