「チヌは臭い」
「ボラは無理」
この言葉、釣り人なら一度は聞いたことがあるはず。
でもな。
それ、魚が臭いんじゃない。
処理が雑なだけ。
チヌもボラも、
下処理をきっちりやれば
**別の魚か?**と思うレベルまで変わる。
今回は、
・血抜き
・滑り取り
・内臓処理
・冷却
・海水氷
それぞれが
どれくらい臭いを減らすかを
釣り人目線で%表示する。
まず結論。
全部やった時の臭い低減率。
チヌ・ボラ共通で言う。
下処理フル実施 → 臭いは約85〜95%減。
「ほぼ無臭」
「少なくとも不快ではない」
このレベルまで行く。
逆に言えば、
これをやらずに
「臭い魚」と決めつけてる人が多すぎる。
下処理① 血抜き
臭い低減効果:約25〜30%
血。
これが一番の元凶。
・生臭さ
・鉄臭さ
・時間経過で腐敗
全部、血が原因。
特にチヌとボラは、
血の量が多く、
放置すると一気に臭いが出る。
釣ってすぐ、
エラ or 動脈を切って血抜き。
これだけで
臭いは体感で3割減る。
血抜きしない個体と並べると、
正直、同じ魚とは思えん。
下処理② 滑り取り(ヌメリ処理)
臭い低減効果:約15〜20%
ボラは特にここ。
ヌメリ=臭い、と思われがちだが、
正確には、
ヌメリに付着した雑菌が臭う。
塩、または熱湯を軽くかけて、
しっかり洗い流す。
これをやるだけで、
表面の生臭さは一気に消える。
・刺身
・焼き
・揚げ
全部に影響する重要工程。
下処理③ 内臓の完全除去
臭い低減効果:約20〜25%
ここを雑にすると、
全てが台無し。
・胆嚢破り
・腸の内容物残り
・腹膜の洗い残し
これ、全部アウト。
内臓は
臭いの製造工場。
特にボラは、
胃内容物の影響が大きい。
腹の中を
流水+指で丁寧に洗う。
これで
生臭さがさらに2割以上落ちる。
下処理④ しっかり冷却
臭い低減効果:約10〜15%
意外と軽視されがちだが、
ここ重要。
・常温放置
・クーラーに放り込むだけ
これではダメ。
魚は
温度が高いほど臭くなる。
内臓処理後、
できるだけ早く
0℃前後まで落とす。
これで
臭いの発生スピードが激減する。
下処理⑤ 海水氷を使う
臭い低減効果:約10〜15%(最終仕上げ)
ここ、かなり差が出る。
真水氷だと、
・表面がふやける
・臭い成分が染み出す
海水氷だと、
・浸透圧が近い
・身が締まる
・臭い成分が流れにくい
結果、
仕上がりの匂いが全然違う。
刺身にした時、
鼻に残るかどうかで差が出る工程。
下処理別・臭い低減率まとめ
| 下処理工程 | 臭い低減率(目安) |
|---|---|
| 血抜き | 25〜30% |
| 滑り取り | 15〜20% |
| 内臓除去 | 20〜25% |
| 冷却 | 10〜15% |
| 海水氷 | 10〜15% |
| 合計(体感) | 85〜95% |
※重複効果あり。
単純加算ではなく、体感値。
チヌ・ボラが「臭い魚」と言われる理由
理由は一つ。
釣り上げてからの扱いが雑。
・血抜きしない
・ヌメリそのまま
・腹出さない
・冷やし方が甘い
これを全部やった魚と、
全部やらなかった魚。
比べたら、
同じ魚とは思えん。
結論。
チヌもボラも「処理で決まる魚」。
・臭い魚じゃない
・臭くされてるだけ
きっちり処理すれば、
「え、これチヌ?」
「ボラってこんな味やった?」
そう言われる確率は、
一気に跳ね上がる。
釣った魚を
不味くするのも、
美味くするのも、
全部、
釣り人次第。
チヌもボラも、
逃げずに向き合え。
ちゃんとやれば、
ちゃんと応えてくれる魚や。

