カサゴ(ガシラ)が減ってきている理由は、
一つではなく、いくつかの要因が重なっていると考えられます。
釣り人目線と、生態の両方から整理します。
カサゴが減ってきている主な理由
① 釣られすぎ(特に小型の持ち帰り)
カサゴは
・成長が遅い
・縄張り意識が強く、移動範囲が狭い
という特徴があります。
そのため、
一度ポイントで抜かれると回復に非常に時間がかかります。
特に
・10〜15cm前後の小型個体
・数釣れるからと全て持ち帰る
この積み重ねが、確実に個体数を減らしています。
「どこでも釣れる魚」だった時代の感覚が、
今も残っているのが現状です。
② 根・テトラ・漁港構造物の減少
カサゴは
・岩陰
・テトラの隙間
・護岸の凹凸
といった「隠れ家」が必須の魚です。
しかし近年は
・港湾整備で壁がツルツルになる
・老朽化テトラの撤去
・防災工事による根の埋没
などで、住める場所自体が減っています。
家がなくなれば、魚も減ります。
③ 海水温の上昇
カサゴは
どちらかと言えば「冷水を好む根魚」です。
近年は
・冬の水温が下がりきらない
・夏の高水温が長く続く
ことで、
・成長不良
・産卵成功率の低下
・南方系魚種との競合
が起きやすくなっています。
特に浅場のカサゴは影響を受けやすいです。
④ 天敵・外来魚の増加
水温上昇により
・ハタ類
・オオモンハタ
・南方系の捕食魚
が増えています。
これらは
小型カサゴを積極的に捕食します。
「釣り人が釣る前に食われる」
という状況も、確実に増えています。
⑤ 夜釣り・穴釣りの普及
昔は一部の人だけがやっていた
・穴釣り
・夜のガシラ狙い
今は
SNS・動画の影響で一気に広まりました。
特に
・簡単
・誰でも釣れる
・数が出やすい
という釣りは、資源減少が早いです。
カサゴが「減った」と感じやすい理由
実は
完全に絶滅レベルで減っているわけではなく、
・釣りやすい場所から消えた
・サイズが小さくなった
・一発ポイントが減った
これが
「いなくなった」と感じる正体です。
深場や人が入りにくい場所には、
今でもちゃんと残っています。
釣り人ができる現実的な対策
難しいことは不要です。
・15cm未満はリリース
・1人10匹も持ち帰らない
・同じ穴を何度も叩かない
・産卵期(冬〜春)は数を控える
これだけでも、
数年後の釣り場は確実に変わります。
まとめ
カサゴが減ってきている理由は
・釣られすぎ
・住処の減少
・海水温の変化
・天敵の増加
・釣り方の進化
これらが同時に進んでいるからです。
「簡単に釣れる魚」だったからこそ、
今は一番気をつけるべき魚になっています。
次に釣る一匹を
未来に残すか、今で終わらせるか。

