【はじめに】肉厚な「冬イカ」をどう料理する?
南紀エリアでは、キロアップどころか2kg、3kgクラスの「レッドモンスター」も狙えるシーズンに入りました。
嬉しい悲鳴ですが、大型になればなるほど身は分厚く、繊維もしっかりしてきます。
秋の新子のように「柔らかいから何でもOK」とはいきません。
素材の良さを120%引き出すのは、王道の「刺身」か、それとも温かい「しゃぶしゃぶ」か。
王道にして至高!「刺身」派の言い分
釣りたての透明な身を味わえるのは、釣り人の特権です。 刺身の最大の魅力は、アオリイカ本来のダイレクトな甘みと、コリコリとした食感にあります。
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メリット:
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強烈な甘み: アオリイカは「イカの王様」と呼ばれるほど甘みが強いのが特徴。
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独特の歯ごたえ: 噛めば噛むほど溢れ出る旨味を楽しめます。
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冬イカ攻略のコツ(隠し包丁): 冬の大型個体は身が硬くなりがちです。 そのままブツ切りにすると「ゴムを噛んでいる」ようになりかねません。 表面に細かく切れ込みを入れる「隠し包丁」を入れるか、薄く削ぎ切りにすることで、醤油の乗りも良くなり、とろけるような食感に変わります。
旨味が爆発!「しゃぶしゃぶ」派の言い分
寒い冬、冷えた体に染み渡るのがアオリイカのしゃぶしゃぶです。 実は、イカは「少し熱を通す」ことで、甘みの感じ方が劇的に変わります。
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メリット:
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甘みの増幅: 人間の舌は、体温に近い温度で最も甘みを感じます。サッと湯通しすることで、刺身以上の甘みを感じられます。
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食感の変化: 表面はプリッと、中はレア。このコントラストはしゃぶしゃぶでしか味わえません。
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野菜も美味い: イカの出汁が出たお湯で食べる野菜も絶品です。
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冬イカ攻略のコツ(半生): お湯にくぐらせるのは「3秒〜5秒」がベスト。 身が白くなりかけた瞬間が引き上げ時です。 やりすぎると硬くなるので、あくまで「半生(レア)」を楽しむのが鉄則です。
結論:サイズで使い分けるのが正解!
どちらも甲乙つけがたいですが、釣太郎としての結論は「サイズによる使い分け」です。
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800g〜1kg未満なら「刺身」 まだ身の柔らかさが残っているサイズなら、刺身でその透明感を楽しみましょう。 エンペラ(耳)の部分だけコリコリ刺身にするのも最高です。
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1.5kg以上なら「しゃぶしゃぶ」 肉厚な横綱級サイズは、しゃぶしゃぶが圧倒的におすすめです。 分厚い身も熱を通すことで歯切れが良くなり、ボリューム満点のメインディッシュになります。
【裏技】迷ったら「ハーフ&ハーフ」で
1杯釣れたら、胴体の半分を刺身に、もう半分とゲソをしゃぶしゃぶにするのが、最も贅沢で失敗のない楽しみ方です。 特にゲソやエンペラは、少し火を通した方が旨味が活性化します。 「刺身で一杯やりながら、〆にしゃぶしゃぶ」 これが冬の釣り人だけに許されたフルコースです。
まとめ:釣ってよし、食べてよし
冬の南紀は、この極上の食材を自力で手に入れられる数少ないフィールドです。 寒空の下で粘って手にした1杯は、スーパーの魚とは比べ物にならない価値があります。 ヤエン釣り用の活きアジ、エギング用品は釣太郎にお任せください。 みなさまの「美味しい釣果」をお待ちしております。

