はじめに:そのグレ、どっちを向いていますか?
偏光グラス越しに見える寒グレの姿。
「魚は見えているのに食わない」という状況は、冬の釣りでは日常茶飯事です。
しかし、その見えている魚が**「どのような軌道で泳いでいるか」**を観察していますか?
実は、グレの動きが「縦」か「横」かで、とるべき戦術は180度変わります。
今回は、動きで判断する活性の見極め方と、具体的な攻略法をご紹介します。
1. 「縦の動き」= 絶好のチャンス(捕食モード)
グレが海面に向かって浮上し、反転してまた潜る。
この**「縦の上下運動」**が見えたら、グレは「エサを食いに来ている」状態です。
活性が高く、マキエに反応してスイッチが入っています。
-
攻めの戦略:手返し重視 この時は、繊細さよりも「タイミング」が命です。 マキエとサシエを完全に同調させれば、比較的イージーに食ってきます。
-
仕掛けの調整 タナは浅め(1ヒロ〜2ヒロ)に設定し、ウキ下を固定気味にしてダイレクトに狙います。 ハリスを細くする必要はあまりなく、むしろ手返しよく釣るために、強気の仕掛けで挑んでOKです。 「浮いてきた瞬間」を逃さず、積極的に仕掛けを投入しましょう。
2. 「横の動き」= 最大の警戒モード(クルージング)
一方で、グレが一定の層を**「横方向(左右)」にゆらゆらと泳いでいる時。
これは非常に厄介な状態です。 マキエを拾っているわけでもなく、ただ回遊しているか、あるいはマキエの帯を遠巻きに様子見している状態です。
この動きをする時は、「警戒心がMAX」か「水温等の影響で食い気がゼロ」**のどちらかです。
-
守りの戦略:違和感を極限まで消す 横に動くグレは、少しでも仕掛けの「張り」や「不自然な動き」を感じると、すぐにUターンして逃げます。 通常の釣り方では、まず口を使いません。
-
仕掛けの調整:繊細さの追求 ここで初めて「仕掛けを落とす」作業が必要です。
-
ハリス: 1.7号なら1.5号、あるいは1.2号へランクダウン。
-
針: 軸の太い針から、軽量な短軸の小針(3号〜4号)へ変更。
-
ガン玉: 外して「完全フカセ」にするか、極小のG7などを段打ちして、サシエを水平に漂わせるイメージで。
-
3. 「横」を「縦」に変える魔法はあるか?
横に泳ぐグレに口を使わせるには、**「マキエワーク」**が鍵を握ります。
-
エサ取りと分離しすぎない あえてエサ取りを少し混ぜて、競争心を煽ることで、横泳ぎのグレが「我慢できずに縦に突っ込んでくる」状況を作れることがあります。
-
タイミングをずらす マキエを撒いて、エサ取りが群がった「その後」や、潮下のかなり離れた場所で馴染ませるなど、魚の視界に「不意にサシエが現れる」演出が効果的です。
まとめ
「縦なら攻めろ、横なら耐えろ」 これが寒グレ釣りの鉄則です。
海の中を観察し、相手のモードに合わせたプレゼンテーションができれば、ボウズは確実に減らせます。
釣太郎みなべ店では、警戒心の強い「横泳ぎグレ」をも騙せる、0号以下の高感度ウキや、最強強度の細ハリスを多数取り揃えています。
南紀の賢い寒グレとの知恵比べ、ぜひ楽しんでください。

