「磯でシーバスが釣れたけど、これって普通のスズキ?それともヒラスズキ?」
そんな疑問を持ったことはありませんか。
一般的に「シーバス」と呼ばれるマルスズキ(スズキ)と、荒磯のファイターであるヒラスズキ。
実は、この2種は見た目だけでなく、生息場所や味にも大きな違いがあります。
特にここ和歌山・南紀エリアは、大型のヒラスズキが狙える全国屈指のフィールドです。
釣った魚の価値を正しく知るためにも、確実な見分け方と美味しい食べ方をご紹介します。
1. どっちがどっち?確実な見分け方3選
慣れてくると雰囲気で分かりますが、迷ったときはこの3点を確認してください。
① 体高と体型
一番わかりやすい違いは、そのシルエットです。
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スズキ(マルスズキ): 体が細長く、丸太のような円筒形をしています。 全体的にスマートな印象です。
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ヒラスズキ: 「平(ヒラ)」の名前の通り、体高があり、横から見ると幅広です。 厚みがあるというよりは、平べったい形をしています。
② 尾ビレの付け根(尾柄部)
ここを見ると力強さが違います。
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スズキ: 尾ビレの付け根が細く、くびれています。
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ヒラスズキ: 尾ビレの付け根が太く、ガッシリしています。 荒波の中を泳ぐための筋肉質なボディです。
③ 下アゴの鱗(ウロコ)の有無
これが最も科学的で確実な見分け方です。
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スズキ: 下アゴの裏側に鱗がありません(ツルツルしています)。
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ヒラスズキ: 下アゴの裏側に一列の鱗があります。
釣り上げた際に、下アゴを少しめくって確認してみてください。
2. 生態と生息場所の違い
同じスズキの仲間でも、好む場所は正反対です。
スズキ(マルスズキ)の生態
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場所: 内湾、河口、港湾部など。
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水質: 多少濁った水を好みます。 真水への適応力が高く、川を遡上することもあります。
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性格: ストラクチャー(障害物)に着いて、獲物を待ち伏せするタイプです。
ヒラスズキの生態
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場所: 外洋に面した荒磯、岩礁帯。
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水質: 潮通しが良く、綺麗な海水を好みます。 黒潮の影響を受ける暖かい海域に多く生息します。
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性格: 白い泡(サラシ)の中に身を潜め、荒波に揉まれるベイトを捕食します。 南紀の磯は、まさにヒラスズキにとって最高の環境です。
3. 味の違いとおすすめ料理
釣り人にとって一番気になるのが「食味」です。
結論から言うと、ヒラスズキの方が圧倒的に美味とされています。
スズキ(マルスズキ)の味
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特徴: 夏が旬(スズキ)で、あっさりとした白身です。 生息場所によっては、少し川魚特有の臭みがある場合があります。
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おすすめ料理: * 洗い(あらい): 夏の定番。氷水で締めると身が引き締まります。
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ムニエル: 油との相性が良く、フワッとした身を楽しめます。
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ヒラスズキの味
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特徴: 冬から春にかけてが旬ですが、年間を通して味が落ちにくいです。 スズキよりも脂の乗りが良く、身に強い甘みと旨味があります。 市場価格も非常に高い「高級魚」です。
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おすすめ料理:
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刺身・しゃぶしゃぶ: 臭みが全くないため、まずは生で。 脂の乗った腹身は絶品です。
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熟成: 数日寝かせると、さらに旨味が爆発します。
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ポワレ・塩焼き: 焼くと皮目の香ばしさと脂の甘みが際立ちます。
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まとめ:南紀で狙うならヒラスズキの価値を知ろう
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細長くて下アゴに鱗がないのが「スズキ」
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体高があって下アゴに鱗があるのが「ヒラスズキ」
特にヒラスズキは、その強烈な引きと抜群の食味から、多くの釣り人を魅了してやみません。
もし磯釣りで体高のある銀色の魚が釣れたら、ぜひ下アゴを確認してみてください。
それがヒラスズキなら、その日の晩酌は最高のものになるはずです。

