はじめに:潮が変われば「主役」が変わる
「大潮だから釣れる」と単純に思っていませんか。
実は、大潮の激流を好む魚もいれば、小潮のまったりした流れを好む魚もいます。
ターゲットに合わせた「最適な潮」を知ることで、ボウズの確率は劇的に下がります。
今回は、南紀地方の特性を加味した、独自の「時合いマトリクス」を公開します。
釣行計画の参考にしてください。
結論!潮別×魚種別【時合いマトリクス】
まずはこの表をご覧ください。
◎=大チャンス、○=狙い目、△=工夫が必要
| 魚種 \ 潮回り | 大潮 (激流) | 中潮 (適度) | 小潮・若潮 (緩) | 長潮 (停滞) |
| アジ | ○ | ◎ | ○ | △ |
| アオリイカ | ○ | ◎ | ◎ | △ |
| グレ (メジナ) | ○ | ◎ | ○ | △ |
| 青物 (ブリ等) | ◎ | ○ | △ | × |
| 根魚 (ガシラ) | △ | ○ | ◎ | ○ |
1. 【中潮】アジ・グレ・イカの「最強の潮」
多くの釣り人にとって、最も釣りやすいのが「中潮」です。
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アジ: 潮が程よく動き、プランクトンの塊ができやすい。大潮ほど流れすぎないので、コマセ(撒き餌)と同調させやすく、数釣りに最適です。
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アオリイカ: 激流すぎるとエギやヤエンの操作が難しいですが、中潮なら潮に乗せて泳がせることが容易。イカの活性も高く、ベストな潮と言えます。
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グレ: 潮目が発生しやすく、エサ取りと本命の分離がしやすいのが特徴。
攻略法: とにかく「朝夕のマズメ」を外さないこと。中潮のマズメは爆発力が違います。
2. 【大潮】青物・マダイが狂う「激流の潮」
潮位差が大きく、海全体が川のように流れる日。
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青物(ブリ・カンパチ): 流れが速いほどベイト(小魚)が逃げ惑い、フィッシュイーターのスイッチが入ります。ショアジギングやカゴ釣りで大物を狙うなら間違いなく大潮です。
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注意点: アジ釣りなどは仕掛けが流されすぎて釣りにならないことも。「潮止まり」の前後30分が逆にチャンスになります。
3. 【小潮・若潮】イカ・根魚の「狙い撃ちの潮」
「潮が動かないからダメ」ではありません。
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アオリイカ: 特にヤエン釣りにおいて、潮が速すぎるとラインが流されてアタリが取れないことがありますが、小潮ならじっくりとアジを泳がせることができます。大型の親イカは、意外とこの緩い潮を好みます。
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根魚(ガシラ・ハタ): 流れがない分、仕掛けを底まで落としやすく、岩の隙間を丁寧に探れます。
攻略法: 潮による回遊待ちよりも、魚がいそうな場所(ストラクチャー)を自分から攻める「ランガンスタイル」が有効です。
4. 南紀地方特有の「黒潮」の影響
ここ南紀では、本州の他のエリアと違い、**「小潮でも黒潮が寄れば激流になる」**という特異な現象が起きます。
逆に言えば、カレンダー上は潮が悪くても、黒潮の蛇行次第で大爆釣するポテンシャルを常に秘めています。
まとめ:ターゲットを決めてから潮を選ぶ
「大潮だから行く」ではなく、「アジを釣りたいから中潮の日を選ぶ」、
あるいは「今日は小潮だから、じっくりイカを狙おう」という逆算の思考が釣果への近道です。
自然相手に絶対はありませんが、確率は確実に上げられます。
今の海況やベイトの入り具合は、ぜひ店頭でスタッフにお尋ねください。
最新の情報を加味した「今日の正解」をお伝えします。

