南紀の冬にだけ現れる“寒尺アジ”。
脂質15〜20%に達する個体も存在し、全国的にも希少なブランド魚と言える存在。
このアジが堤防から狙える唯一の釣法が“ぶっこみサビキ”。
しかし正しいやり方を知らないと、隣が10匹釣っても自分だけゼロになるほどの難しい釣り。
この記事では、寒尺アジを確実に仕留めるための、ぶっこみサビキ完全攻略を解説する。
南紀の寒尺アジとは何か
南紀の冬(12〜2月)にだけ入り込む大型群れ。
特徴
・平均28〜33cm
・個体によっては35cm超え
・脂質が極めて高い
・都市部ではほぼ入手不能
・刺身はトロのような質感になる
堤防から狙える地域は全国でも極めて少なく、南紀はその代表的なエリアとなる。
なぜ冬の南紀で尺アジが釣れるのか
理由は
黒潮×地形×水温低下
この3つが揃うから。
・黒潮が接岸し栄養豊富
・急深地形で大型アジの通り道が堤防近くを通る
・冬の水温変動でアジが群れをまとめやすい
この条件が揃うため、岸から寒尺アジが釣れる。
他の地域ではまず成立しない釣り。
ぶっこみサビキとは何か
ぶっこみサビキは
「仕掛けを底まで一気に落とし、コマセを使って密度を上げて喰わせる釣法」。
特徴
・タナが“底限定”
・コマセの密度が最重要
・サビキは太ハリスで耐久重視
・ウキを使う遠投タイプが主流
寒尺アジ狙いは“底”以外では成立しない。
これを理解することが最重要ポイント。
寒尺アジ用ぶっこみサビキ仕掛け
おすすめ構成
・ウキ 10〜12号遠投タイプ
・干渉チューブ付き天秤
・市販ぶっこみサビキ(5〜12号)
・オモリ10〜12号
・ハリは太軸必須
・ハリスは3〜4号
寒尺アジは引きが強い。
細仕掛けでは瞬時に切られる。
特に青物が回遊するポイントでは4号がおすすめ。
サビキの色は“白系”が圧倒的に強い
寒尺アジは“白身魚の小魚”を追うため、白系サビキが最も効果が高い。
実績順
1位 白
2位 ピンク白混合
3位 夜光ホワイト
4位 ケイムラ白
赤系は南紀では弱い傾向がある。
これは海の透明度が高く、白の視認性が圧倒的に良いから。
エサ(コマセ)はアジマックスまたはアミエビ単品
南紀のぶっこみサビキで一番重要なのが“コマセ”。
おすすめ
・アジマックス
・アミエビ(LL)
ポイント
・濃いコマセでアジを立ち止まらせる
・大量に巻く必要はない
・ウキ周りに薄く帯を作るのがコツ
寒尺アジは回遊してくる魚。
コマセの密度が薄いと、一瞬で素通りされる。
タナは“底ベッタリ”が鉄則
寒尺アジは完全に底を回遊する。
底から50cmズレると喰わない。
経験者ほど「数センチ単位の調整」を重視する。
目安
・ウキ下=水深ライン
・底を取ってから5cm〜10cm浮かせる
・潮が速い日は少し長めに調整
タナ調整こそ、釣果差が最も出るポイント。
寒尺アジが釣れる時間帯
もっとも釣れるのは
・朝まずめ
・夕まずめ
・夜(19時〜23時)
特に冬は“日没後の1時間”が最強。
群れが一気に浅場へ寄り、短時間で入れ食いになることがある。
寒尺アジが回遊した時の“当たり前の特徴”
経験者は、この3つで群れが来たと判断する。
・ウキが微妙に揺れ続ける
・表層でアジがざわつく
・仕掛けが絡みやすくなる
この状態になったら、絶対に手を止めてはいけない。
コマセを切らさず投げ続けることで、回遊群が“足止め”される。
釣れない時に見直すべき3つのポイント
-
タナ(底から5cm単位で調整)
-
コマセの濃度(薄いと絶対停滞しない)
-
ハリスの太さ(太すぎると喰わない)
特にタナは重要。
「1mズレていた」ではなく
「5cmズレていた」で釣果ゼロになる世界。
寒尺アジはドラグ締めすぎ注意
寒尺アジは想像以上に走る。
ブリ並みに走る個体もいる。
ラグは緩めに設定し、ラインブレイクを防ぐことが重要。
また、堤防際での突っ込みが最大のバラシ原因。
最後まで気を抜かない。
南紀で寒尺アジが釣れる代表的堤防
・みなべ堤防
・田辺周辺の堤防
・白浜周辺堤防
・すさみ町堤防
共通点
急深地形+黒潮接岸+冬水温が安定する場所。
こうした堤防は大型アジの通り道になりやすい。
寒尺アジはなぜここまで美味しいのか
冬のアジは“寒アジ”と呼ばれ、脂質が極めて高くなる。
南紀の寒尺アジはさらに
・黒潮の影響で餌が豊富
・回遊距離が短く筋肉疲労が少ない
・急深地形で身が締まる
この条件により、脂の乗りが異常レベルになる。
刺身の質感はほぼトロ。
東京・大阪で買うなら一本2000〜3000円相当の価値がある。
寒尺アジの正しい持ち帰り方(味が3倍変わる)
釣ったら
・即血抜き
・即海水氷
が基本。
真水氷を使うと身が崩れるため注意。
釣太郎の海水氷(大400円・3kg400円)は寒アジとの相性が抜群。
氷点が下がりすぎず、柔らかい身のアジを壊さない。
要約
南紀の冬にだけ釣れる寒尺アジは、ぶっこみサビキで狙うのが最適。
ポイントは
・底ベッタリのタナ
・濃いコマセ
・白系サビキ
・10〜12号ウキで遠投
・時合いは日没直後
・黒潮×急深地形が寒尺アジを堤防へ寄せる
この条件を揃えることで誰でも大型アジを狙える。
Q1
南紀の寒尺アジはいつ釣れる?
A1
12月〜2月が最盛期。日没後1時間が特に強い。
Q2
サビキの色は何が最強?
A2
白系が圧倒的に強い。透明度の高い南紀では赤より白が有利。
Q3
タナはどれくらい?
A3
“底ベッタリ”が絶対条件。底から5〜10cm以内で調整する。
Q4
初心者でも釣れますか?
A4
正しいタナと濃いコマセを維持できれば釣れる。ぶっこみサビキは初心者にも向く。

