南紀で釣れる堤防寒尺アジが少ない理由は、全国的なアジ資源の減少、海水温上昇による生息域の変化、漁獲圧の偏り、そして和歌山県の漁獲量が全国シェアでわずか1%前後しかないためです。
南紀の堤防寒尺アジ:幻の激旨魚の秘密
🎣 寒尺アジとは?
- 「寒尺アジ」とは冬場に釣れる尺超え(30cm以上)のマアジのこと。
- 脂が乗り、旨味が凝縮されるため「激旨魚」として釣り人や食通に人気。
- 南紀の堤防で釣れるものは特に希少で、流通市場にはほとんど出回らない。
📉 なぜ少ないのか?
- 全国的な漁獲量の減少:日本の漁獲量は1984年のピークから3分の1以下に減少。マアジも例外ではなく、近年は10万トンを下回る水準に。
- 海水温の上昇:地球温暖化で日本近海の平均海面水温が約1℃上昇。アジの群れは北上傾向を示し、南紀での安定的な漁獲が難しくなっている。
- 漁獲圧の偏り:九州や山陰など大型船団の操業地域に比べ、南紀は漁獲圧が低く、資源量も限られる。
- 和歌山県のシェアの小ささ:令和5年のアジ漁獲量ランキングで和歌山県は全国シェア約1%。長崎県が41%を占めるのに比べると圧倒的に少ない。
🐟 南紀寒尺アジの価値
- 市場流通はほぼゼロ:漁獲量が少ないため、地元で消費されることが多く、都市部の市場には出回らない。
- 釣り人の特権:堤防で釣れる寒尺アジは、釣り人だけが味わえる「幻の魚」。
- 食味の高さ:脂の乗り方はブリやサバに匹敵し、刺身・塩焼き・干物にしても絶品。
南紀で釣れる堤防寒尺アジは、全国流通量の1%にも満たない希少魚。
その背景には、漁獲量の減少・海水温上昇・地域的な漁獲圧の偏りがある。
だからこそ、釣り人が自ら釣り上げて味わう価値は計り知れない。

