冬の南紀地方は、脂の乗った大型の「寒尺アジ」が堤防から狙える激アツシーズンです。
しかし、周りは釣れているのに自分だけ釣れない、あるいはショートバイトで終わってしまうという経験はありませんか?
その最大の原因は「サビキ針にエサが付いているかどうか」にあるかもしれません。
スキンやハゲ皮だけの空針(からばり)で釣れるのは、高活性な夏の話。
低水温期のシビアな尺アジを仕留めるには、サビキ針にオキアミや青イソメを付ける
「エサ付きサビキ(トリックサビキ)」が最強のメソッドとなります。
今回は、なぜ刺しエサが圧倒的に有利なのか、その理由を深掘りします。
記事本文
1. 低水温による「捕食活動の鈍化」をカバーする
冬の海は水温が下がり、変温動物である魚の活性は著しく低下します。
夏場の小アジのように、目の前を通る疑似餌(スキンやビニール)に反射的に飛びつくような元気さは、冬のアジにはありません。
彼らはエネルギー消費を抑えるため、確実に栄養価の高い「本物のエサ」を選んで捕食する傾向が強くなります。
サビキ針にオキアミや青イソメが付いていることは、低活性なアジに対して
「追う価値のある食事」であることを認識させるための、最低条件と言っても過言ではありません。
2. 尺アジの「学習能力」と「警戒心」を欺く
30cmを超える尺アジは、数年生き延びてきた猛者であり、非常に警戒心が強い魚です。
彼らは疑似餌を見切る能力に長けています。
特に冬場のクリアな潮色の中では、動きのないスキンだけの針はすぐに見破られてしまいます。
しかし、針先に本物のオキアミが付いていれば、その「匂い」と「味」で警戒心を解くことができます。
青イソメであれば、ウネウネとした自発的な動きが生命感を生み出し、視覚的にも「生きたエサ」としてアピールします。
この「本物感」こそが、スレた大型アジの口を使わせる最後のひと押しになります。
3. コマセ(撒き餌)との同調率が上がる
サビキ釣りではアミエビをカゴに入れて撒きますが、刺しエサを付けることで「撒き餌と食わせエサの同調」がより完璧に近づきます。
特にオキアミを付けた場合、漂うアミエビの中に「少し大きな美味しそうな塊」が紛れ込む形になります。
アジは撒き餌の煙幕の中に突っ込んできて、その中で特に目立つ栄養価の高そうな固形物を吸い込みます。
空針ではこの「吸い込み」のスイッチが入らないことが多々ありますが、実エサが付いていることで、深いバイト(吸い込み)を誘発できるのです。
4. オキアミと青イソメの使い分け戦略
では、どちらのエサを付けるべきでしょうか。 状況に合わせて使い分けるのが正解です。
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オキアミ(生・ボイル) 基本の選択です。 撒き餌のアミエビと同系統の匂いと味であり、違和感を与えません。 食い込みが良く、アジが素直に口を使います。 「Gクリル」などの加工オキアミなら、身持ちもよく手返しも向上します。
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青イソメ 夜釣りや、潮が濁っている時に絶大な威力を発揮します。 アジはバチ(ゴカイ類)も好んで捕食します。 青イソメ特有の動きと強い匂い、そして暗闇で光る成分が、遠くのアジにもアピールします。 エサ持ちが良いので、時合い(魚が釣れる短い時間)を逃さず手返し良く攻めたい時にも有利です。
まとめ:冬の堤防で「勝ち組」になるために
「サビキなんだから、エサなんて付けなくても…」という油断が、冬の尺アジ釣りでは命取りになります。
手間はかかりますが、全ての針、あるいは下針の数本だけでもエサを付けることで、釣果は2倍、3倍と変わってきます。
貴重な寒尺アジとの出会いを確実なものにするために、ぜひ次回の釣行では「刺しエサ」を用意してください。
釣太郎みなべ店では、鮮度抜群のオキアミ、元気な青イソメを常時完備しております。
また、エサ付けが簡単な専用の仕掛けなども取り扱っておりますので、釣行前にはぜひお立ち寄りください。

