南紀地方では毎年晩秋にタイドプール(潮溜まり)にも、多数のイワシ群れが泳いでいます。
夏場過ぎてから卵から孵化したもの。
晩秋になってもタイドプール(潮溜まり)に残っているイワシの群れは、
多くが**夏の終わり〜初秋に孵化した「遅生まれの個体」**です。
🐟 孵化時期と成長スピードの関係
イワシは水温20℃前後で活発に産卵・成長します。
しかし、晩秋〜初冬になると水温が急激に下がり、プランクトンの量が減少して餌不足になります。
成長が遅れている小型個体は、外洋に出る体力がないため潮溜まりや湾内に取り残されるのです。
🌊 生き延びる可能性が低い理由
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**水温低下(15℃以下)**で代謝が落ち、餌を取れずに衰弱する
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潮溜まりは酸素量が少なく、夜間や干潮時に酸欠になりやすい
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外敵(カマス・メッキ・アオリイカなど)に狙われる
そのため、晩秋のタイドプールにいるイワシの群れは、
生き延びる確率がかなり低く、自然淘汰されるケースが多いのです。
🌞 まとめ
・晩秋のタイドプールのイワシは「遅生まれの個体」
・外海へ出る前に季節が進み、低水温や餌不足で生存率が低下
・小魚を狙う捕食魚にとっては、まさに格好の餌場

