ヤエン釣りをしていると、「大きいイカは意外と簡単に獲れるのに、小さいイカほどバレる」と感じたことはありませんか?
実はこれ、偶然ではありません。
新子(しんこ)サイズのアオリイカには、**構造的にも行動的にも「バレやすい理由」**がきちんとあります。
この記事では、1kg級と新子サイズの決定的な違いを、ヤエン釣りの動作とイカの生態の両面から詳しく解説します。
① 「身が柔らかすぎて針が貫通しない」
新子アオリイカは、まだ成長途中のため身が非常に柔らかいです。
そのため、ヤエン針が入っても貫通せず、皮だけに引っかかる状態になりやすい。
・皮に浅く掛かる
・身切れしやすい
・走られた瞬間にスルッと抜ける
1kgクラスになると筋肉が発達しており、針がしっかり掛かりますが、300g前後の個体では
「浅掛かり」が多く、少しテンションをかけただけで身切れするのです。
② 新子は泳力が弱く、抵抗中に身が裂ける
大型のアオリイカは抱いたアジをしっかり保持したまま泳ぐ力があり、抵抗しても安定します。
しかし新子は体力がなく、ヤエンが刺さる前にバランスを崩して暴れやすい。
暴れ方も一定ではなく、
・アジごと反転
・触腕をバタつかせる
・ヤエンが届く前にアジを離す
といった不安定な動きが多発します。
結果として、ヤエン投入後の途中離脱=“バラシ”が激増するのです。
③ 小型は「食いが浅い」ので掛かりどころが悪い
1kgクラスのアオリイカはアジ全体を抱き込み、胴体部分にしっかり針が掛かります。
一方、新子はアジの頭や尾をつまむように抱く傾向があり、ヤエンの刺さり位置が定まりません。
・ヤエンがアジの背中に届く前に離す
・触腕にかかっても外れやすい
こうした“浅抱き”行動こそ、バラシの最大要因です。
④ 触腕に掛かるとほぼバレる
新子はアジを体全体ではなく「触腕(長い2本の腕)」で捕まえることが多いです。
この触腕は非常に細く、ゴムのように伸縮性があるため、針が掛かってもすぐに外れてしまいます。
特にヤエンが触腕に引っかかった状態でテンションをかけると、
・伸びて外れる
・切れて離れる
のどちらかになります。
⑤ 新子は警戒心が強く、離すタイミングが早い
サイズが小さいアオリイカほど外敵に狙われやすく、警戒心も強いです。
ヤエン投入による「波紋」「振動」「テンション変化」を敏感に察知し、すぐに離してしまいます。
500g以上の個体は捕食に余裕があり、多少の違和感でも抱き続けますが、
新子は「ん?おかしい」と感じた瞬間に放す。
そのため、掛かりかけの段階でヤエンが届かず、結果的に“途中離脱”になります。
⑥ 新子の口・吸盤が小さい
アオリイカの吸盤は成長とともに大型化し、吸着力も強くなります。
新子は吸盤径が小さいため、アジをつかむ力が弱く、抵抗中にアジを離しやすい。
結果として、アジがヤエンと一緒に外れ、掛かる前に終了というパターンが非常に多いです。
⑦ 新子は「スレ掛かり」になりやすい
新子は軽く触るように抱くため、ヤエンが届いても「体の外側」にスレ掛かりすることが多いです。
この状態では、テンションがかかった瞬間に抜け落ちます。
スレ掛かりはヤエン釣り最大の敵。
一見掛かったように見えても、引き上げ時にポロッと外れます。
⑧ バラシを減らすコツ
新子サイズでもバラシを減らしたいなら、以下のコツが有効です。
・ヤエンは軽量タイプを使用(着水音を抑える)
・テンションは緩めすぎず、張りすぎず
・アジを弱らせすぎない(抱く時間を長くする)
・イカが完全に動きを止めてから投入する
また、アジのサイズも重要です。
10〜12cmほどの小アジを使うと、新子でも抱きやすく、掛かりやすくなります。
要約
ヤエン釣りで新子アオリイカがバレやすいのは、
・身が柔らかい
・泳力が弱い
・食いが浅い
・触腕で抱く
・警戒心が強い
という複数の要因が重なっているためです。
一方、1kgクラスのアオリイカは力強くアジを抱き込み、針掛かりが深いため、バラシが圧倒的に少ないのです。
ヤエン釣りは「力」ではなく「繊細さ」の勝負。
小型を確実に獲るためには、音・テンション・投入角度のすべてを丁寧に操作する必要があります。
FAQ(よくある質問)
Q1. 新子でも釣り上げる方法はありますか?
A. 軽量ヤエンを使い、テンションを細かく調整することがポイントです。抱かせてからすぐに動かさず、落ち着くまで待ちましょう。
Q2. バラシを減らす最も簡単な方法は?
A. 「ヤエンの重さを軽くする」ことです。着水音を抑え、違和感を減らせます。
Q3. いつごろ新子が多いですか?
A. 秋口(9〜11月)は新子シーズンで、サイズが小さいためバラシも増える時期です。


