「アオリイカはエサの魚のサイズを気にするの?」
「目の前にアジがいれば、どんな大きさでも食べるの?」
ヤエン釣りや泳がせ釣りをしていると、誰もが一度は気になる疑問です。
結論から言うと——
アオリイカは“サイズをある程度選びます”。
しかし「条件次第では、目の前にある獲物に飛びつく」こともあります。
ここでは、その理由を生態学・釣り実績・観察データの三つの視点から解説します。
アオリイカの捕食メカニズム
アオリイカは鋭い視力と瞬発力をもつ待ち伏せ型ハンターです。
魚の動き・体長・色・弱り方を総合的に判断して捕食行動をとります。
・視覚で「形」と「動き」を認識
・触腕を伸ばして一瞬で抱きつく
・カラーチェンジで威嚇や迷彩を使い分ける
つまり「見た目と動き」が重要。
サイズが大きすぎて捕食しにくいと判断すれば、追尾はしても抱かないことがあります。
理想のサイズ:体長比の法則
観察データによると、アオリイカが好んで捕食する魚の大きさには一定の傾向があります。
| アオリイカの重さ | 理想のアジサイズ | 備考 |
|---|---|---|
| 200g以下(新子) | 5〜8cm | 小型アジ・豆アジを好む |
| 500〜800g | 8〜12cm | 定番のヤエンサイズ |
| 1kg以上 | 10〜15cm | 中型アジやネンブツダイも捕食 |
| 2〜3kg | 15cm以上も可 | 大物は大型ベイトも抱く |
体重に対して「獲物が1/3〜1/2程度」が最も効率的に捕食できる範囲と考えられています。
目の前にあれば食べる?
ここが釣り人の興味深いポイントです。
結論から言えば、
「空腹状態」「産卵前後」「夜間の警戒心が低い時間帯」では、サイズに関係なく食いつくことが多いです。
特に秋の新子や春の荒食い期では、目の前に動くものに強い反射行動を示します。
このとき、やや大きめのアジでも果敢にアタックしてくることがあります。
実際の釣り現場では?
釣太郎スタッフや地元釣り人の観察では、次のような傾向があります。
・弱ったアジには反応が鈍い
・元気に泳ぐアジには高確率でアタック
・サイズよりも「動き方」が重要
つまり、イカは「食えるかどうか」より「動きが本物らしいか」で判断しています。
だからこそ、エサのサイズよりも活きの良さが釣果に直結します。
サイズより“動きのリアリティ”が鍵
アオリイカの神経系は非常に発達しており、0.1秒単位の動きの違いを見分けます。
動きのリズム・逃げる速さ・方向転換などに敏感です。
活アジの泳ぎが自然であれば、やや大きくても捕食する可能性は十分。
逆に、サイズが理想でも動きが鈍ければ見切られます。
釣り人が意識すべきポイント
・季節や水温によって捕食対象が変わる
・新子には小型アジ、親イカには中〜大型アジが有効
・風や潮でアジの動きが鈍ると抱かれにくい
・オモリ調整でアジを底層に保つと効果的
まとめ
アオリイカは「獲物の大きさ」をある程度選びますが、最終的な判断基準は“動き”と“状況”です。
・サイズが理想的でも動きが悪ければスルー
・サイズが大きくても自然に泳げば抱く
・空腹時や活性期は、目の前のものに反射的に抱く
つまり「サイズより動き」「活性が高ければ何でも食う」が真実です。
要約
アオリイカはサイズを見極めているようで、実は動きに支配されている生物。
釣り人は“エサのサイズ”より“アジの元気さ”を優先すべきです。
ヤエン釣り・泳がせ釣りでは、アジの体長よりも
「どの層を泳いでいるか」「動きが自然か」を意識することが釣果アップの秘訣。


