魚の目はどう見えている?釣り人が知りたい水中の驚くべき視界

普段何気なく見ている魚の目。

人間のようにまぶたがなく、少し飛び出しているその瞳には、一体どんな世界が映っているのでしょうか。

「水中でどれくらい見えるの?」

「人間とは見え方が違うの?」

そんな疑問に、魚の驚くべき視覚能力の秘密を交えてお答えします。

👀 人間とは大違い!ほぼ360°を見渡す広い視野

最大の違いは「視野の広さ」です。

人間の目は顔の前面に2つ並んでおり、2つの目が同じ方向を見ることで、立体感や距離感を

正確に捉える両眼視に優れています。

しかし、視野は約200°と限定的です。

一方、多くの魚の目は顔の側面に付いています。

これにより、左右の目がそれぞれ違う景色を捉える単眼視が基本となり、**驚異的な広範囲

(約340°)**を見渡すことができます。

真後ろ以外は、ほぼ死角がないのです。

これは、あらゆる角度から忍び寄る外敵をいち早く察知するための、生き残るための重要な能力です。

釣り人の視点

魚の真横や少し後ろから近づいても、魚からは見えている可能性が高いということです。

気配を消して、魚の死角である「真後ろ」からアプローチすることが釣果に繋がります。


🎯 ピントと視力:水中に最適化されたレンズ

魚の視力は、一般的に近眼と言われています。

多くの魚は、おおよそ10m以内のものにピントが合うようにできており、それ以上遠くはぼんやり

としか見えていません。

これは、光が複雑に屈折し、透明度も変わりやすい水中では、遠くまで見る必要性があまりないためです。

ピントの合わせ方も人間とは異なります。

人間はレンズ(水晶体)の厚みを変えてピントを合わせますが、魚はカメラのように水晶体その

ものを前後に動かしてピントを調節します。


🎨 カラフルな世界?魚の色覚能力

「魚は白黒の世界で見ている」と思われがちですが、多くの魚は色を識別できます。

特に、浅い海に住む魚ほど色覚が発達している傾向があります。

これは、太陽光が届きやすい浅い場所では、カラフルな岩やサンゴ、他の魚の色が、

餌を見つけたり、敵や仲間を識別したり、繁殖相手を見つけるための重要な情報になるからです。

さらに驚くべきことに、人間には見えない「紫外線」を認識できる魚も多く存在します。

ルアーやエギの中には、この紫外線に反応して発光する「ケイムラ塗料」を使ったものがあり、

これが釣果に大きな差を生むことがあるのはこのためです。

水深と色の見え方 水中では、水深が深くなるにつれて太陽光の特定の波長(色)が吸収されていきます。

最も吸収されやすいのは赤色で、水深5mも潜るとほとんど黒っぽく見えなくなります。

逆に、青や緑色は深い場所まで届きやすい光です。

このため、ルアーの色選びでは、狙う水深(タナ)も重要な要素となります。


💧 まぶたが無いのはなぜ?

魚にまぶたがないのは、非常に合理的な理由からです。

水中では常に目が濡れているため、人間のように乾燥から目を守るための「まばたき」が必要ありません。

また、水が常に目の表面のゴミを洗い流してくれるため、ワイパーのような役割も不要なのです。

まとめ

魚の目は、私たちが想像する以上に高機能で、水中世界を生き抜くために最適化されています。

  • ほぼ360°を見渡せる広い視野で、外敵をいち早く察知する。
  • 視力は近眼的だが、水中での生活には十分。
  • 色覚能力を持ち、時には紫外線まで見えている。

これらの知識は、ルアーの色選びや、魚へのアプローチ方法など、あなたの釣りを一段と深く、

面白いものにしてくれるはずです。

 

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