磯釣りで人気のターゲット・グレ(メジナ)。
フカセ釣りをしていると、エサを食べる直前に体をひねるようにターンして食う光景を目にすることがあります。
この一瞬の動きには、生存戦略と食性が深く関わっています。
ここではグレが捕食時にターンする理由を詳しく解説し、フカセ釣りで役立つ仕掛けや誘い方も紹介します。
グレの生態と食性
・グレ(メジナ)は磯際や藻場に群れる雑食性の魚
・主食は海藻、付着した微生物、エビ・カニなどの小型甲殻類
・口は小さく、歯は臼状で噛み砕くタイプ
・潮流に敏感で、エサの流れや浮遊物を見極めて捕食する
この「小型の口」と「潮流を読む性質」が、捕食時のターン動作に深く関係しています。
捕食時にターンする主な理由
1. 潮流に対する姿勢調整
グレは潮上から流れてくるエサを待ち伏せする習性があります。
捕食の瞬間に体を反転させて潮の向きに合わせることで、
エサを自然に口へ運びやすくするためターンします。
特に速い潮やサラシが発生する磯場では、エサが複雑に回転するため、
最後に体勢を整える動きが不可欠です。
2. 視覚と嗅覚による確認
グレは警戒心が強く、エサを一度見てから吸い込むことが多い魚。
真正面からだけでなく横方向からもエサを確認するため、
エサ直前で体をひねる「確認ターン」を行います。
この動作で異物感がないかを見極め、違和感があれば吐き出します。
3. 口の構造と吸い込み効率
メジナの口は前向きに開きにくいため、
体を傾けながら斜めからエサを吸い込む方が効率的です。
そのため、エサの下流側から回り込むようにターンして吸い込みます。
この瞬間に合わせてアタリが出るため、釣り人は微妙なウキの変化を見逃さないことが重要です。
4. 群れ内でのポジション争い
群れで捕食する際、他の個体に奪われないよう
ターンしながら横取りする動きを見せることもあります。
この場合はスピードが速く、エサが一瞬で消えるのが特徴です。
フカセ釣りで活かす攻略ポイント
・仕掛けの流し方
ターンして食わせるためには、エサが自然に流れる状態を作ることが第一。
ウキ下の調整やガン玉の配置で、仕掛けが潮に乗るよう微調整しましょう。
・ウキの選択
ターン時の微細なアタリを拾うため、
高感度タイプやドングリ型のウキが有効。
エサを吸い込む瞬間、ウキが「わずかに沈む」「一瞬止まる」などの前アタリを見逃さないことが釣果に直結します。
・ハリスの工夫
グレは違和感に敏感なため、ハリスは細め・柔らかめを選択。
ターンした際に仕掛けが自然に追従することで、吸い込みがスムーズになります。
・撒き餌との同調
撒き餌と付けエサを完全に同調させることで、
ターン動作がエサの流れに一致し、食い込みが深くなります。
潮下への打ち込み、同時投入を意識すると効果的です。
まとめ
グレ(メジナ)が捕食時にターンする理由は、
・潮流に合わせた姿勢調整
・エサ確認のための視覚行動
・口の構造による吸い込み効率
・群れ内競争
といった複数の要因が絡み合っています。
この習性を理解すれば、ウキの動きや仕掛けの調整に活かすことができ、
フカセ釣りの釣果アップに直結します。
釣行の際は、ターンの瞬間に生まれる「わずかなアタリ」を見逃さず、
グレ独特の駆け引きを存分に楽しんでください。


