アオリイカは釣った直後から急速に鮮度が落ちやすいデリケートな魚介。
「釣ったらすぐに氷で冷やす」というのは常識ですが、氷の種類によって鮮度や味に大きな差が出ることをご存じでしょうか。
実は真水氷での冷却はアオリイカにとって大きなリスクとなります。
本記事では、真水氷がなぜ危険なのか、海水氷がいかに有効なのかを科学的根拠を交えて詳しく解説します。
真水氷がアオリイカに向かない理由
1. 浸透圧による細胞破壊
・アオリイカの体は海水環境に適応しており、真水に触れると浸透圧の差で細胞内の水分が急激に移動。
・これにより筋肉繊維が破壊され、身が白く濁ったり水っぽくなる原因となります。
・食感はゴムのように硬くなり、甘味や旨味成分も流出。
2. 表面変色とドリップ発生
・真水が皮膚を刺激し、黒く変色したりぬめりが強くなることがある。
・解凍時にドリップ(旨味汁)が大量に出て、味が大幅に低下。
3. 鮮度持ち時間の短縮
・真水は殺菌効果が弱く、雑菌繁殖が早まる。
・特に夏場は数時間で酸化臭やアンモニア臭が出やすい。
海水氷が有効な理由
1. アオリイカに近い環境
・海水を凍らせた氷(海水氷)は塩分濃度が高く、浸透圧の差が少ない。
・細胞が破壊されにくく、透明感ある身質を長時間維持できる。
2. 氷点下でも凍らない微冷却
・海水氷は氷点が約-2℃。
・0℃付近で緩やかに冷却するため、凍結による細胞破壊を防ぎつつ雑菌の繁殖を抑制。
・ATP(鮮度指標)の減少スピードが真水氷より約20〜30%遅いという実験データもある。
3. 旨味と食感をキープ
・海水の塩分が筋肉のたんぱく質を引き締め、プリプリした弾力と甘味を保持。
・釣りたての食感をそのまま家庭や飲食店まで届けることが可能。
実践テクニック:海水氷の作り方と使い方
・現地で海水を汲み、氷と1:1の割合でクーラーボックスに投入。
・氷は砕いたものを使用すると冷却効率がアップ。
・釣ったアオリイカは血抜き後、ビニール袋に入れて海水氷へ浸す。
・直接氷に触れないことで身割れや凍傷を防げる。
釣太郎おすすめアイテム
・釣太郎店舗では黒潮の海水をそのまま凍らせた海水氷を販売中。
・1キロ200円・3キロ400円とコストパフォーマンス抜群。
・現地調達の海水なので、釣ったばかりのイカを最適な状態で冷却可能。
・夏場の長時間釣行や遠征時にも安心。
まとめ
アオリイカは「釣った後の冷却方法」が味を決定づけると言っても過言ではありません。
・真水氷は細胞破壊と鮮度劣化の原因
・海水氷は浸透圧が近く鮮度保持率が高い
この2点を理解することで、釣ったアオリイカを最高の状態で持ち帰り、刺身・天ぷら・
一夜干しなどあらゆる料理で真価を発揮させることができます。
イカ釣り師の皆さん、ぜひ次回の釣行から海水氷を必須装備に加えてみてください。


