沿岸に長く住みつく「居つき」と、季節や水温変化に合わせて外洋を移動する「海洋性(外遊・回遊)」。
同じ魚種でも、この二つのタイプが混在するケースは少なくありません。
この記事では、釣り人が知っておくと釣果にも食味にも役立つ、代表的な魚種をリストアップして解説します。
居つきと海洋性を併せ持つ代表魚一覧
| 魚種 | 居つきの特徴 | 海洋性(外遊)の特徴 | 味の傾向 |
|---|---|---|---|
| アオリイカ | 湾奥や藻場に定着。40%前後が居つき。 | 黒潮に乗り季節移動。大型が多い。 | 居つきは甘味濃厚・回遊は淡白で肉厚 |
| グレ(メジナ) | 磯や堤防周辺に定着。藻食中心。 | 外洋沿いを回遊し広範囲に移動。 | 居つきは磯の香り強く旨味濃い |
| イガミ(ブダイ) | 岩礁帯に住み藻を食べる。 | 外洋の岩礁を季節移動。 | 居つきは脂がのり甘味強い |
| マダイ | 堤防・磯周りに根付き、年中釣れる。 | 沖合を回遊し産卵期に接岸。 | 居つきは身が締まり旨味濃厚 |
| カサゴ(ガシラ) | 根回りに完全定着。 | 外洋から新規個体が回遊して補充。 | 居つきは脂がのり甘味豊か |
| クロダイ(チヌ) | 港湾・河口に定着し年中狙える。 | 春の乗っ込み時に外洋から大量回遊。 | 居つきは磯臭さが少なく食味良好 |
| アジ(マアジ) | 港湾内や漁港で越冬する個体あり。 | 沖合を群れで長距離回遊。 | 居つきは脂がのり刺身向き |
| カマス | 堤防や湾内に一定期間滞在。 | 群れで沿岸を大回遊。 | 居つきは脂がのり塩焼き絶品 |
| ヒラメ | 砂浜や港湾で定着し縄張りを持つ。 | 外洋の深場から産卵期に接岸。 | 居つきは甘味と旨味が濃い |
| スズキ(シーバス) | 河口や港湾に居着く個体が多い。 | 外洋を回遊し産卵で接岸。 | 居つきは脂のノリ良く白身が甘い |
| イサキ | 磯周りに定着。 | 沖合から夏に接岸。 | 居つきは脂が厚く焼き物向き |
| ブリ(ハマチ) | 小型のヤズやハマチが湾内に居着く。 | 大型ブリは外洋を回遊。 | 居つきは脂乗り良く養殖物に近い味 |
| カンパチ | 小型のシオが堤防周辺に定着。 | 成魚は外洋を大回遊。 | 居つきは甘味濃厚・回遊は筋肉質で締まり強い |
釣り人目線での狙い分け
・居つき狙い
堤防・藻場・岩礁帯など地形に変化のあるポイントを丹念に攻める。
夜釣りや朝まずめが有利。
・海洋性狙い
潮通しの良い外向き磯・沖堤防・回遊ルートを広く探る。
潮目や鳥山など回遊サインを見逃さない。
味わいの違い
居つきは
・安定した餌で脂質バランスが良い
・運動量が少なく身が柔らかい
・ストレスが少なく旨味成分が多い
回遊型は
・身が締まり筋肉質
・脂乗りは季節や餌に左右されやすい
・大型で食べ応えがある
刺身や煮付けなど濃厚な旨味を楽しみたい場合は居つき。
塩焼きや刺身で身の弾力を楽しみたい場合は回遊がおすすめです。
まとめ
アオリイカをはじめ、多くの人気魚種には居つき型と海洋性(回遊型)が共存しています。
釣り場選びや料理方法を工夫すれば、釣果も食味もさらにレベルアップ。
このリストを参考に、ターゲットの特徴に合わせた戦略を立ててみてください。
FAQ(構造化データ対応)
Q1. 居つきと回遊はどうやって見分ける?
A1. 体色の濃さや体型、脂のノリに差が出る場合がありますが、釣り場や季節も大きな判断材料です。
Q2. 味の違いはどれくらい?
A2. 居つきは甘味と旨味が平均で10〜20%高いとされ、特にアジやアオリイカで顕著です。


