釣りをしていると、群れの中で小型は上・大型は下というパターンを目にすることがあります。
アオリイカやグレ(メジナ)では特に顕著で、タモ入れの瞬間にサイズ差がはっきり見えることも。
実はこの「サイズによる層分け行動」は、ただの偶然ではありません。
なぜ小さいものが上に、大きいものが底に?
① 捕食リスクを分散するため
・小型は体が小さい分、外敵に狙われやすい。
・上層で群れの数を増やし「見つかりにくさ」を確保する。
・大型は体力があり、底層でエサを独占しやすい。
② 食性とエサの分布
・アオリイカの子イカやグレの若魚はプランクトンや表層の小型ベイトを好む。
・成長するとカニ・貝・底生生物など栄養価の高いエサを狙うようになる。
・結果として自然に層が分かれる。
③ 体力差による遊泳能力
・大型個体は筋肉量が多く水圧に強いため、酸素濃度が低めの底層でも活動できる。
・小型は酸素の多い上層を好む傾向がある。
他の魚種では?
ブリ(ワラサ・ハマチなど青物)
・ブリのナブラ(表層ボイル)では、幼魚(ツバス・ワカシ)が海面近くを回遊。
・大型ブリはベイトの下側やや深めを回遊し、下から突き上げるように捕食する。
・このため「大物狙いは一段下を攻めろ」という釣り格言が生まれた。
カマス
・カマスは夜間に小型群が表層で活発に回遊。
・大型はやや深場に控え、獲物が散ったタイミングで一気に捕食。
・ライトゲームで「表層は小型、ボトム付近で大型ヒット」が定番パターン。
他の例
・アジやサバでも、港内のサビキ釣りでは小アジが表層・中アジが中層・大アジが底層に分かれる。
・タイ類やチヌも、稚魚期は表層を好み、成長するにつれ底物へ移行する傾向がある。
釣り人への実践ヒント
・表層で小型ばかりなら、仕掛けを一段深く沈めてみる。
・エギングなら「カウントを長め」に取って底付近を狙うと良型アオリが出やすい。
・カゴ釣りやサビキでは「タナ」を細かく変えることでサイズを選べる。
まとめ
・小型が上・大型が下という層分けは、捕食リスク・エサの分布・体力差が複合して起こる。
・ブリやカマス、アジなど他の回遊魚でも同様の傾向が見られる。
・狙うタナを少し変えるだけで釣果もサイズも大きく変化する。
群れの中での「上下の法則」を理解すれば、
次の釣行で一回り大きなターゲットに出会えるチャンスが広がります。


