サワラは春を告げる高級魚として知られ、刺身や西京焼きで絶大な人気を誇ります。
しかし、その生態や回遊ルートを詳しく知る釣り人は意外と少ないもの。
この記事ではサワラの特徴・回遊パターン・タチウオやカマスとの違いを、釣り人目線で分かりやすく紹介します。
サワラの基本情報
・分類:サバ科サワラ属
・体長:成魚は80cm~1mを超えることもあり、大型個体は5kg以上
・体型:細長くて流線形。全身に細かい黒斑が並び、鋭い歯を持つ
・味わい:脂が適度に乗り、身はやわらかく上品な甘みがある
サワラは回遊魚
サワラは典型的な回遊魚です。
黒潮や対馬海流に沿って北上・南下を繰り返し、春には瀬戸内海や紀伊水道で産卵のために沿岸へ接岸します。
秋には外洋へ戻り、太平洋沿岸を広範囲に移動します。
1日の移動距離は潮流や餌条件によりますが、数十キロ単位での回遊も珍しくありません。
生態と習性
・水温15〜20℃前後を好み、春〜初夏に産卵
・小魚(イワシ・キビナゴ・アジ稚魚など)を高速で追うため、瞬間速度は時速50km近くに達することも
・回遊中は群れで行動しますが、個体間の間隔が広く、タチウオやカマスほど密集しない
タチウオとの違い
・タチウオは夜行性が強く、銀色のリボン状の体で群れを成して接岸
・サワラは昼間も積極的に捕食し、表層を高速で回遊
・タチウオは秋〜冬に沿岸に集まりやすく、サワラは春の接岸がメイン
カマスとの違い
・カマスは沿岸での小規模回遊が中心で、数百〜数千匹の大群を作る
・サワラは外洋性が強く、より広範囲の長距離回遊を行う
・カマスは湾内や港湾に長時間留まることがありますが、サワラは餌を追って短時間で通過することが多い
釣り人へのポイント
・秋の南紀ではショアジギングやトローリングが人気
・回遊ルートを把握することが釣果アップの鍵
・サワラは歯が鋭いため、ワイヤーリーダーや太めのショックリーダーを使用すると安心
まとめ
サワラは黒潮を利用して長距離を移動する本格的な回遊魚であり、
タチウオやカマスよりも広域かつ高速に動くのが大きな特徴です。
春の産卵期には沿岸で釣れるチャンスがあり、秋には外洋系青物として狙えるため、
季節ごとの海況を把握して釣行計画を立てましょう。


