秋の南紀はサゴシシーズン
和歌山県南紀エリアでは、秋になると堤防や沖合いで「サワラの若魚=サゴシ」がよく釣れます。
体長50〜60cm前後の群れが回遊しており、ルアー釣りやカゴ釣りで手軽に狙える人気ターゲットです。
しかし、多くの釣り人が口を揃えて言うのが「大きいサイズはなかなか混じらない」ということ。
では、なぜ南紀の秋にはサゴシ中心で、大型サワラが少ないのでしょうか。
理由① 回遊経路の違い
サワラは回遊性の強い魚で、成長段階によって移動ルートが異なります。
・仔魚〜若魚(サゴシ):沿岸のベイト(イワシ・アジ)を追って南紀沿岸に寄りやすい
・成魚(80cm以上):沖合を大きく回遊し、沿岸に寄る頻度が少ない
そのため、防波堤や地磯から届く範囲では小型中心となり、大型は沖合いの船釣りで狙うのが一般的です。
理由② エサの豊富さと競争
秋の南紀はイワシや小アジが豊富で、サゴシにとって絶好の成長場です。
群れで追いかけながら効率よく捕食できるため、若魚が大量に沿岸に集まります。
一方で、大型のサワラはよりカロリー効率の高いエサを求めて沖合いに移動する傾向があります。
広い海域を回遊しながらベイトの群れを追い、大きな群れで沿岸に留まることは少ないのです。
理由③ 成長スピードと季節のタイミング
サワラは成長が早い魚ですが、秋に南紀で釣れる個体はその年に生まれた若魚が多く、まだ大型に育ちきっていません。
大型サワラ(1m前後)は、春〜夏の間に他海域で成長した個体が中心で、秋の南紀沿岸では数が少ないのです。
つまり「秋の南紀=成長途中のサゴシが多い時期」と言えます。
釣り人にとってのポイント
・堤防や磯ではサゴシ狙いがメインターゲット
・大型サワラを狙うなら沖のジギングやトローリングが有効
・秋は群れが岸寄りするので数釣りが楽しめるシーズン
特にショアジギングでは、サゴシの数釣りが楽しめる一方で、タックルは切られやすいのでワイヤーリーダーや太めのフロロを使用すると安心です。
まとめ
南紀の秋にサゴシが多く釣れるのは、沿岸に若魚が集まりやすい環境と季節的な成長段階が重なるためです。
大型のサワラは沖合い中心に回遊しているため、岸釣りではなかなかお目にかかれません。
したがって「秋はサゴシシーズン」「大型は沖で狙う」という住み分けを理解しておくことで、
より効率よく釣りを楽しむことができます。


