釣りのターゲットとしても、食卓の主役としても大人気のアオリイカ。
その繊細な甘みともっちりとした食感は、釣り人のみならず多くの人を魅了します。
しかし、せっかく釣ったアオリイカも、持ち帰り方を間違えると、あのとろけるような美味しさが
半減してしまうことをご存知でしょうか?
特に「氷の当て方」と「氷の種類」は、アオリイカの鮮度と味を左右する重要なポイントです。
この記事では、アオリイカを最高に美味しく食べるための冷却術について、以下の疑問に答えていきます。
- なぜアオリイカに氷を直接当ててはいけないのか?
- 普通のアイス(真水氷)より「海水氷」がおすすめな理由とは?
「今まで適当に氷に入れていた…」という方も、この方法を実践すれば、
アオリイカの感動的な美味しさを存分に味わえること間違いなしです!
◆ 【NG行為!】アオリイカに氷を直接当ててはいけない理由
釣ったアオリイカをクーラーボックスにドサッと氷と一緒に入れる。
これ、実はアオリイカの美味しさを損ねてしまうNG行為なんです。
その理由は、主に以下の3点にあります。
1. 浸透圧で旨味成分が流れ出す
アオリイカの身は、海水とほぼ同じ塩分濃度を持っています。 しかし、氷が溶けてできるのは「真水」です。
アオリイカの身と真水が直接触れると、浸透圧の原理により、イカの身から水分やアミノ酸などの
旨味成分が真水の方へ流出してしまいます。
これにより、イカは水っぽくなり、本来の甘みや風味が失われてしまうのです。
2. 「氷焼け」で身が硬く、変色する
氷が直接イカの身に長時間触れていると、その部分が急激に冷えすぎて細胞が破壊され、
「氷焼け」を起こすことがあります。
氷焼けした部分は白っぽく変色し、身が硬くなってしまいます。
アオリイカ特有のねっとりとした食感が損なわれ、見た目も悪くなってしまいます。
3. 真水に触れることによる身の劣化
イカの身は非常にデリケートです。
真水に長時間触れると、身がふやけてしまい、鮮度が急速に落ちてしまいます。
また、真水は細菌が繁殖しやすい環境を作り出すため、傷みも早まります。
◆ アオリイカを最高に美味しく保つ「氷の当て方」
では、アオリイカを美味しく持ち帰るためには、どのように冷やせば良いのでしょうか。
基本は、**「イカを氷に直接触れさせない」**ことです。
- 墨抜き・絞め処理:釣ったらすぐに墨を抜き、神経締めなどを行うと、鮮度をより長く保てます。
- 個別に包装:墨や汚れを軽く拭き取り、キッチンペーパーで包んでから、ビニール袋(ジップロックなど)に一匹ずつ入れ、空気を抜いてしっかり口を縛ります。
- クーラーボックスへ:クーラーボックスの底に氷を敷き、その上にスノコやビニールシートなどを敷きます。
- イカを置く:包装したアオリイカをシートの上に重ならないように並べます。
- 上からも冷やす:イカの上にビニールシートなどを一枚かぶせ、その上からさらに氷を乗せることで、全体を効率的に冷やします。
こうすることで、イカの身が直接氷や溶けた真水に触れることなく、冷気でゆっくりと均一に
冷やすことができ、旨味を閉じ込めることができます。
◆ 【プロの秘密兵器】海水氷が普通氷よりアオリイカを美味しくする理由
さらに一歩進んだ冷却術として、釣り人がこぞって推奨するのが**「海水氷」**の使用です。
なぜ、普通のアイス(真水氷)よりも海水氷の方がアオリイカを美味しく保てるのでしょうか?
1. 浸透圧による旨味の流出を防ぐ
これが最も大きな理由です。
海水氷が溶けると、文字通り「海水」になります。
アオリイカの体液と海水はほぼ同じ塩分濃度のため、浸透圧による旨味成分の流出が起こりにくいのです。
真水氷を使った場合のように、イカの身が水っぽくなったり、味が薄くなったりするのを防ぎ、
アオリイカ本来の濃厚な甘みと旨味をしっかりとキープできます。
2. より低い温度で冷却できる
真水は0℃で凍りますが、海水は塩分が含まれているため、-1.8℃前後で凍結します。
つまり、海水氷は真水氷よりも低い温度を維持できるため、より効率的かつ安定してアオリイカを
冷却することができます。
低温での保存は、イカの鮮度を長持ちさせ、腐敗の原因となる細菌の活動を抑える効果があります。
3. 万が一直接触れてもダメージが少ない
万が一、包装が破れてイカが直接溶けた氷水に触れてしまっても、それが海水であれば真水による
身のダメージが最小限に抑えられます。
これも海水氷を使用する大きな安心材料となります。
◆ 海水氷の作り方
海水氷の作り方は非常に簡単です。
- 釣り場に着いたら、清潔なポリタンクなどにきれいな海水を汲む。
- 自宅に持ち帰り、ペットボトルやジップロックなどの密閉できる容器に入れ、冷凍庫で凍らせる。
これで、簡単に海水氷を作ることができます。 出発前にクーラーボックスに入れれば、最高の状態でアオリイカを持ち帰ることが可能です。
◆ まとめ:最高の状態でアオリイカを持ち帰ろう!
アオリイカを最高に美味しく食べるためには、冷却方法が非常に重要です。
- アオリイカに氷を直接当ててはいけない! (浸透圧、氷焼け、身の劣化を防ぐため)
- ビニール袋などで個別に包装し、氷と直接触れないように冷やす!
- 普通氷より「海水氷」を使うと、旨味の流出を防ぎ、より低温で鮮度を長く保てる!
これらのポイントを押さえるだけで、釣ったアオリイカの美味しさは劇的に変わります。
ぜひ次回の釣行で実践して、とろけるようなアオリイカの甘みを存分に堪能してください!


