アオリイカは釣り人から“イカの王様”と呼ばれるほど人気のターゲットです。
しかし実は、その生態には 「回遊型」と「居着き型」 という2つのタイプが存在します。
釣り場では「今日は居着きの小型ばかりだった」「回遊の群れが入ってきて大爆釣!」
といった声が聞かれますが、この違いを理解している人は少ないでしょう。
本記事では、回遊型と居着き型の 見分け方・外見の違い・味の違い を詳しく解説します。
回遊型と居着き型の生態的な違い
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回遊型
→ 沖合から季節ごとに沿岸へ回ってくる。群れで行動しやすく、一度釣れ出すと複数杯を狙える。全体の6~7割を占める。 -
居着き型
→ 堤防や藻場などの特定の場所に長期間留まる。群れではなく単独行動が多く、釣れる数は少ないが安定して存在する。全体の3~4割を占める。
外見の違いで見分けられる?
実は、回遊型と居着き型は同じ「アオリイカ」という種なので、決定的に違う外見的特徴はありません。
ただし、釣り人や市場関係者の経験則として以下の傾向があります。
回遊型アオリイカの外見的特徴
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身が 厚く引き締まっている
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表皮がやや 銀白色に近い透明感 が強い
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サイズが大きくなる個体が多い
居着き型アオリイカの外見的特徴
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体色に 茶色や緑がかった濃い色 が出やすい
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身がやや 柔らかく薄め の傾向がある
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小型〜中型が多く、最大級サイズは少ない
これらは「確実な区別点」ではなく、あくまで観察された傾向です。
釣り人が見分けるヒント
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釣れる場所
→ 磯や潮通しの良い沖向き堤防 → 回遊型の可能性が高い
→ 藻場や常夜灯周辺 → 居着き型の可能性が高い -
釣れ方
→ 連続して数杯釣れる → 回遊型
→ ポツポツ単発で釣れる → 居着き型
この「釣れるシチュエーション」から推測するのが最も現実的です。
どちらが美味しいのか?
食味に関しても気になるところ。
回遊型アオリイカの味
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身が厚く、弾力がある食感
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甘みが強く、刺身や寿司にすると最高級
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大型サイズほど旨味が濃い
居着き型アオリイカの味
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身がやや柔らかく、口当たりが優しい
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小型は天ぷらやフライで絶品
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大型よりも「食べやすさ」で評価されることが多い
結論として、甲乙つけがたいが刺身で食べるなら回遊型、加熱調理なら居着き型 という評価が多いです。
まとめ
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アオリイカには「回遊型(6~7割)」と「居着き型(3~4割)」がいる
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外見上の決定的な違いはないが、体色や身の厚みで傾向がある
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釣れる場所や釣れ方から型を推測するのが現実的
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美味しさはどちらも最高だが、回遊型は刺身向き、居着き型は加熱料理向き
アオリイカ釣りの奥深さは、こうした生態の違いを知ることでさらに広がります。
釣ったイカを眺めながら「これは回遊型かな?居着き型かな?」と考えるのも、釣り人ならではの楽しみ方です。


