なぜ釣り針は平打ち?結びやすいカン付きが主流じゃない理由を徹底解説!

釣りをしていると、「釣り針といえば平打ちがほとんどだけど、穴が開いているカン付きの方が

結びやすいのに…」と疑問に思ったことはありませんか。

特に初心者の方や、手がかじかんで結びにくい冬の釣りでは、「全部カン付きにしてくれれば

いいのに!」と思ってしまいますよね。

しかし、釣り針の大半が「平打ち」であるのには、実は明確で合理的な理由が存在するのです。

この記事では、なぜ平打ち針が主流なのか、カン付き針との違いや、それぞれのメリット・

デメリット、そして最適な使い分けまで、あなたの長年の疑問をスッキリ解決します。

そもそも「平打ち針」と「カン付き針」の違いとは?

まずは、2種類の針の基本的な違いをおさらいしましょう。

平打ち針(ひらうちばり・タタキ)

針の末端(糸を結ぶ部分)を叩いて平たく加工したもので、「タタキ」とも呼ばれます。

糸を結ぶには「外掛け結び」や「内掛け結び」といった、少し練習が必要な結び方を用います。

カン付き針(かんつきばり)

針の末端に、糸を通すためのリング(輪っか)が付いているものです。

「クリンチノット」や「ユニノット」といった、比較的簡単で覚えやすい結び方ができます。

ルアー用のフックや大物用の針に多く見られます。

なぜ平打ち針が主流なのか?その3つの決定的な理由

それでは本題です。

なぜ、結びにくい平打ち針がこれほどまでに広く使われているのでしょうか。 その理由は、大きく分けて3つあります。

理由1:圧倒的な「軽さ」が釣果を左右するから

平打ち針が持つ最大のメリット、それは「軽さ」です。

  • 自然なエサの動きを演出 カン(輪っか)という余分な金属がないため、その分だけ針が軽くなります。 特に、オキアミやゴカイなどの軽いエサを使う釣りでは、針が軽いほどエサが自然に水中を漂い、魚に違和感を与えにくくなります。 この「自然な演出」が、食い渋る魚の口を使わせるための重要な要素なのです。
  • 繊細な釣りに不可欠 渓流釣りやヘラブナ釣り、ワカサギ釣りなど、ごく小さなアタリを取る繊細な釣りでは、仕掛け全体の重さが釣果に直結します。 平打ち針の軽さは、こうした釣りには欠かせない性能と言えるでしょう。

理由2:「強度」が高いから

意外に思われるかもしれませんが、平打ち針は非常に高い強度を誇ります。

  • 鍛造による金属強化 「平打ち」という加工は、ただ平たく叩いているだけではありません。 金属を叩いて圧力をかける「鍛造(たんぞう)」という技術で作られています。 鍛造によって金属の繊維が密になり、同じ太さの金属線と比べても格段に強度が増すのです。 これにより、細い軸の針でも大物とのやり取りに耐えうる強度を実現しています。
  • 構造的な弱点がない カン付き針は、カンと軸の接合部分が構造上の弱点になる可能性があります。 一方、平打ち針は一体成型なので、構造的な弱点が極めて少ないのも特徴です。

理由3:製造「コスト」が安いから

最後の理由は、製造コストです。

  • シンプルな製造工程 カン付き針は輪っかを作って接合するという一手間多い工程が必要ですが、それに比べ平打ち針は叩くだけなので製造工程がシンプルです。
  • 消費者にとってもメリット 製造コストが安いということは、それだけ販売価格も安くできるということです。 特にサビキ釣りのように一度に多くの針を使ったり、根掛かりで消耗が激しかったりする釣りでは、針の価格は非常に重要です。 私たち釣り人が安価に針を手に入れられるのは、平打ちという製造方法のおかげでもあるのです。

メリットだらけ?カン付き針の長所と短所

もちろん、カン付き針にも優れた点がたくさんあります。

カン付き針のメリット

  • 誰でも簡単に結べる 最大のメリットは、やはり結びやすさです。 初心者でも簡単に、かつ安定した強度で結ぶことができます。 夜釣りや、手がかじかむ真冬の釣りでは、このメリットが絶大な効果を発揮します。
  • すっぽ抜けのリスクが低い 構造上、結び目がすっぽ抜けるというトラブルが起こりにくいのも安心できる点です。 太いハリスや硬いリーダーを結ぶ際にも、しっかりと結束できます。

カン付き針のデメリット

  • 重さ 平打ち針に比べて重くなるため、繊細な釣りには向きません。
  • 価格 製造工程が複雑な分、価格が高くなる傾向にあります。

【結論】平打ちとカン付き、どう使い分けるのが正解?

結局のところ、どちらが良い・悪いというわけではなく、釣りのスタイルによって最適な針は異なります。

▼平打ち針が向いている釣り

  • 軽さが最優先される繊細な釣り (例:渓流釣り、ヘラブナ釣り、ワカサギ釣り、チヌのフカセ釣り)
  • コストを抑えたい釣り (例:アジのサビキ釣り、小物釣り全般)

▼カン付き針が向いている釣り

  • 結びやすさが重要な場面 (例:初心者、夜釣り、極寒期の釣り)
  • 太い糸やルアーを結ぶ釣り (例:ジギング、泳がせ釣り、石鯛釣り、ルアーフィッシング全般)

まとめ

釣り針の大半が平打ちである理由は、**「軽さ」「強度」「コスト」**という、釣りの本質に関わる3つの大きなメリットがあるからでした。

結びやすさという点ではカン付き針に軍配が上がりますが、平打ち針の性能が多くの釣りで釣果に直結するため、今なお主流として使われ続けているのです。

これからは、なぜこの仕掛けに平打ち針が使われているのか、その理由を考えながら釣りをしてみるのも面白いかもしれません。

それぞれの針の特性を理解し、状況に応じて正しく使い分けることが、あなたの釣果をさらにアップさせる鍵となります。

次の釣行では、ぜひ針の形状にも注目してみてください。

釣り針の大半が「平打ち」であるのは、軽さ・汎用性・強度・価格のバランスが優れているからです。釣太郎

 

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