ブリの生態と壮大な回遊 ― 他の回遊魚との違いまで徹底解説

ブリの出発点 ― 九州南部から東シナ海へ

ブリは日本人にとって「出世魚」として有名で、ワカシ → イナダ(ハマチ) → ワラサ → ブリと成長段階で呼び名が変わります。

このブリの産卵場は 九州南部〜東シナ海 が中心です。

ここでふ化した稚魚は黒潮に乗って本州沿岸に広がり、春から夏にかけて成長しながら北上します。

日本列島を旅するブリ

成長したブリは日本列島を大規模に回遊します。
・夏から秋:東北・北海道南部まで北上。
・冬:南下して九州や西日本で越冬。

このように、ブリは水温変化に合わせて移動しながら成長を続けます。
1年間で数千km、生涯では数万kmに及ぶ壮大な旅 をするのが特徴です。

日本海側と太平洋側のブリ

ブリは太平洋側・日本海側の両方で見られます。
ただし産卵場は共通して 九州南部〜東シナ海
日本海に回遊するブリは 対馬暖流に乗って北上 した群れであり、太平洋側のブリは黒潮を利用して東北・北海道へと広がります。

つまり、生物学的には同じブリでも回遊ルートが異なる という違いがあるのです。

ブリの回遊と他の回遊魚との比較

① ブリとマグロ

マグロ(クロマグロなど)は太平洋を横断するような超長距離回遊を行います。
一方ブリは 日本列島を縦断する回遊 が中心で、海外まで渡ることはほとんどありません。
ただし移動距離は生涯で数万kmに達し、マグロに匹敵するスケール感を持っています。

② ブリとサバ

サバもブリと同じ「青物」として知られます。
しかしサバは 比較的短距離回遊 で、季節的に東北〜関東周辺を中心に動きます。
ブリの方がより大規模に日本全域を移動し、スケールの大きな回遊魚といえます。

③ ブリとカツオ

カツオは赤道付近から黒潮に乗って日本へやってくる「外洋型回遊魚」。
春に北上し、秋に南下する「カツオのぼり・カツオくだり」が有名です。
ブリは 日本周辺海域で完結する回遊 である点がカツオとの大きな違いです。

釣り人から見たブリの魅力

・強烈な引き → 青物釣りの代表格。
・寒ブリ → 冬に脂が乗り、最高の味覚として市場価値が高い。
・出世魚 → 成長ごとに呼び名が変わるため、縁起が良い魚として人気。

ブリは釣りでも食でも魅力が詰まっており、特に 冬の寒ブリ は全国の食卓を彩ります。

まとめ

・ブリは九州南部〜東シナ海で産卵。

・黒潮や対馬暖流を利用して日本列島を回遊。

・1年間で数千km、生涯で数万kmを移動する壮大な回遊魚。

・日本海側と太平洋側で回遊ルートが異なる。

・マグロやカツオと比べても負けない規模の回遊を行う。

・釣り・食・文化すべてで日本人にとって特別な存在。

ブリは九州南部〜東シナ海で産卵。黒潮や対馬暖流を利用して日本列島を回遊。1年間で数千km、生涯で数万kmを移動する壮大な回遊魚。釣太郎

 

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