【南紀地方】秋に釣れるカンパチ・ブリ・メッキの仔魚は一生をどう過ごす?釣り人が知っておくべき成長の物語

南紀地方の秋、堤防釣りをしていると、カンパチ・ブリ・メッキといった青物や回遊魚の**仔魚(稚魚)**が頻繁にヒットします。

サイズは10cm前後と可愛らしいですが、この魚たちは将来、数十センチから1mを超える大物へと成長します。

この記事では、これらの魚が一生をどのように過ごすのか、生まれてから成魚になるまでの回遊ルート・成長過程・寿命を釣り人目線で解説します。


カンパチの一生

幼魚期(春〜秋)

  • 生まれは南方海域。春〜初夏に黒潮域で産卵され、仔魚は暖流に乗って北上します。

  • 秋になると南紀沿岸や堤防周辺に接岸し、小魚やエビ類を捕食しながら成長。

  • この時期に堤防釣りで釣れるサイズは10〜20cmほどで、「ショゴ」と呼ばれます。

若魚期(冬〜翌年)

  • 冬が近づくと水温低下を避けるため、再び沖合の暖かい深場へ移動。

  • 水深50〜200mの海域で群れを作り、活発にベイトを追う生活に変化します。

成魚期(2〜4歳)

  • 体長は60cm〜1m超、体重は10kgを超える大型個体に成長。

  • 回遊範囲が広く、沖合の潮目や浮魚礁、沿岸の瀬を回遊しながら捕食。

  • 春〜夏に再び南方で産卵を行い、命を次世代に繋ぎます。


ブリの一生

幼魚期(春〜秋)

  • 主な産卵場は九州西方沖や東シナ海。春に生まれた仔魚は黒潮に乗って本州沿岸へ。

  • 秋に南紀堤防で釣れるのは「ワカシ」(〜20cm)や「ツバス」(20〜40cm)と呼ばれる若魚。

若魚期(1〜2歳)

  • 冬を迎えると暖流域へ南下。

  • 成長とともに沿岸回遊から沖合回遊へ移行。水温に合わせて季節的な長距離回遊を行うのが特徴。

成魚期(3〜5歳)

  • 体長80cm以上で「ブリ」と呼ばれる。寿命は約10年。

  • 成魚は沿岸にも回遊しますが、主な生活圏は外洋。春に南方で産卵、秋に北方へ移動。


メッキ(アジ類)の一生

※ここでは、南紀でよく釣れるギンガメアジ・ロウニンアジの稚魚を総称して「メッキ」と呼びます。

幼魚期(夏〜秋)

  • 生まれは熱帯〜亜熱帯海域。黒潮に乗って南紀沿岸まで漂着。

  • 岸近くの浅場や港湾内でプランクトン、小魚、甲殻類を捕食。

若魚期(冬)

  • 水温低下で南下し、暖かい海域へ戻る。

  • 一部は越冬のために水深30〜50mの暖流域にとどまる個体もいる。

成魚期(3〜5歳)

  • 体長50〜80cm、時には1m近くに成長。

  • 外洋性で回遊範囲は広く、世界中の暖かい海域に分布。寿命は約10年。


季節ごとの接岸パターンまとめ

魚種
カンパチ 幼魚が接岸 沖合深場へ 成魚は産卵のため南方へ 沖合・瀬回りで捕食
ブリ ワカシ〜ツバスが接岸 暖流域へ南下 産卵期 北方回遊
メッキ 稚魚が多数接岸 南下または深場 暖海域で成長 再び北上

釣り人へのヒント

  • 秋の堤防釣りは、これらの魚の“幼魚ラッシュ”が楽しめる時期。ライトタックルで数釣り可能。

  • リリース派は素手で触らず、魚へのダメージを減らす工夫を。

  • 成魚を狙うなら、季節ごとの回遊ルートを把握して沖釣りやジギングに挑戦。


まとめ

南紀地方で秋に釣れるカンパチ・ブリ・メッキの仔魚は、広大な外洋を回遊する長い一生の“ほんの入り口”に過ぎません。

彼らは黒潮の恵みを受け、季節ごとに沿岸と沖合を行き来しながら成長します。

釣り人にとっては、成長段階ごとの魅力があり、シーズンやサイズに応じた楽しみ方ができます。

南紀地方で秋に釣れるカンパチ・ブリ・メッキの仔魚は、広大な外洋を回遊する長い一生の“ほんの入り口”に過ぎません。釣太郎

 

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