磯釣りの人気ターゲットであるグレ(メジナ)。
その強い引きと繊細なアタリは釣り人を魅了します。
しかし、グレ釣りの難しさの一つに、**「グレがどの層を泳いでいるのか分からない」**という点があります。
海底から海面近くまで、幅広い層を泳ぎ回るグレの行動は、初心者だけでなくベテランをも悩ませることがあります。
この記事では、グレがなぜこのような複雑な行動を取るのか、その生態から理由を徹底的に解説します。
グレの行動パターンを理解することで、あなたの釣果は飛躍的に向上するはずです。
グレの生態から読み解く!棚を頻繁に変える3つの理由
グレが幅広い層を泳ぐのには、生存戦略に基づいた明確な理由があります。 それは、主に以下の3つの要因に集約されます。
理由1:食性の変化と餌を求める本能
グレは「超」が付くほどの雑食性です。 季節や水温によって食べるものが大きく変わるのが特徴です。
- 春から秋の暖かい時期:甲殻類やゴカイなどの動物性プランクトンを積極的に捕食します。これらの餌は海の中層から表層にかけて浮遊していることが多いため、グレも自然と浅い層を泳ぐようになります。
- 冬の寒い時期:水温が下がるにつれて、グレは海藻を主食とするようになります。海藻は海底付近の岩礁帯に生えているため、グレは深場に潜んで餌を探します。
この食性の変化に対応するため、グレは季節によって行動する層を大きく変えるのです。 釣り人が撒くマキエサに反応して浮いてくるのも、グレの食性を刺激する行為と言えます。
理由2:成長段階による行動圏の変化
グレは、成長するにつれて行動パターンが変化していく魚です。
- 稚魚・若魚(コッパグレ):体長20cm以下の小型のグレは、天敵から身を守るために50匹以上の大きな群れを作ることが多く、比較的浅い岩場や藻場に密集して行動します。
- 成魚:体長30cmを超える中型以上のグレになると、縄張り意識が強くなり、単独行動や小規模な群れで行動することが増えます。
- 大型魚:体長40cmを超えるような大型のグレは、特定の岩礁を縄張りとして、昼夜を問わず深場の岩の割れ目などに潜んでいることが多くなります。
このように、グレは成長するにつれて生活圏を広げ、それに伴い泳ぐ層も変化します。 釣りたいグレのサイズによって、狙う棚を変える必要があるのはこのためです。
理由3:潮の流れと水温の変化
グレの行動に最も影響を与えるのが、潮の流れや水温といった環境要因です。
- 潮が動くとき:潮の流れが速い時は、プランクトンや餌が運ばれてくるため、グレの活性が上がり、中層から海面近くまで浮いてくることがよくあります。この現象は「浮きグレ」と呼ばれ、グレ釣りのチャンスタイムです。
- 潮が止まっているとき:潮の流れがないとグレの活性は下がり、海底の岩陰などに潜んでいることが多くなります。
- 水温の変化:グレは水温の変化に敏感です。水温が急激に下がると、グレは深場の安定した水温の層に移動します。
グレを釣るためには、ただ棚を合わせるだけでなく、潮や水温の変化を読んで、グレがどこにいるかを予測する能力が求められるのです。
まめ|グレの習性を理解して釣果に繋げよう
グレ(メジナ)が海底から海面まで幅広い層を泳ぐのには、
- 季節による食性の変化
- 成長段階による行動圏の変化
- 潮や水温といった環境の変化
という明確な理由があります。 これらの理由を理解することで、「なぜグレがこの棚にいるのか」を論理的に考え、仕掛けや釣り方を調整できるようになります。
単にウキ下を変えるだけでなく、**「今グレはどこにいるのか?」**というグレの気持ちになって考えることが、釣果アップへの最大の近道です。
今日からあなたも、グレの習性を読んで一歩先の釣りを楽しんでみませんか。


