イカ好きなら誰もが一度は口にする「アオリイカ」
その上品な甘みと食感から、“イカの王様”とも呼ばれています。
しかし――実はもっと旨いイカが存在するのをご存じですか?
それが **ケンサキイカ(アカイカ)**です。
この記事では、なぜケンサキイカが「イカ類最高の旨さ」を誇るのか、科学的根拠と味覚比較、
認知度が低い理由まで徹底解説します。
釣り人・グルメ・料理人・居酒屋関係者必見の内容です。
ケンサキイカ(アカイカ)とは?
まずは基本情報から。
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標準和名:ケンサキイカ
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地方名:アカイカ、マルイカ、マルゴ、メトイカ、マイカなど(地域により異なる)
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分類:ツツイカ目 ヤリイカ科
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主な漁獲時期:夏(特に6月~8月)
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主な漁獲地:九州~山陰、近畿、和歌山、四国、山口、日本海側
体色は赤みがかり、身はやや細長く、刺身・沖漬け・一夜干し・煮付けなどで楽しまれます。
なぜケンサキイカはアオリイカより旨いのか?【科学的根拠】
1.うま味成分が段違い
ケンサキイカのうま味成分には、以下のアミノ酸が豊富に含まれています:
| アミノ酸 | ケンサキイカ(アカイカ) | アオリイカ | 比較 |
|---|---|---|---|
| グリシン | 高濃度 | 普通 | 甘み強化 |
| アラニン | 非常に多い | 普通 | 甘み強化 |
| グルタミン酸 | 多い | やや多い | うま味強化 |
とくにグリシンとアラニンの含有量はアオリイカの約1.3倍~1.5倍というデータもあり、
口に入れた瞬間に広がる甘さと濃厚さが別格です。
2.食感のバランスが完璧
アオリイカはモチモチした「高級食感」が特徴ですが、ケンサキイカは:
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柔らかすぎず、固すぎず
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噛むたびに甘みが広がる
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刺身でスッと歯が通る
という理想的な食感を持ちます。
実際、寿司職人の間では「甘みと歯切れのバランスが最高」と評価されているのがケンサキイカです。
3.釣ってすぐ食べると別次元の旨さ
ケンサキイカは釣り人にとっても人気ターゲットです。
特に夏場の夜釣り(イカメタル)でよく釣れ、釣ったその場で刺身にすると驚くほど甘い。
これは、「ATP(アデノシン三リン酸)」が筋肉中に多く含まれていることと関係しています。
時間とともにATPはイノシン酸へ変化し、旨味となって感じられるのです。
アオリイカよりケンサキイカが劣る点は?
正直に言いましょう。ブランド力と知名度です。
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アオリイカは「大型」「高級」「高値」で有名
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ケンサキイカは「夏場しか流通しない」「地方によって名前がバラバラ」
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スーパーや鮮魚店では「アカイカ」という雑なラベルが多い
つまり、旨さは圧倒していても、情報が統一されておらず、印象が弱いのです。
でもこれはチャンスでもあります。
「本当に旨いイカを知っている人はケンサキイカを選ぶ」
そんな通の一歩を、あなたも踏み出しませんか?
ケンサキイカのおすすめ調理法
どんな食べ方でも旨いですが、特におすすめは以下。
1.刺身(生食)
釣りたて、もしくは鮮度の良いもの限定。
薄造りより厚めの切り身で噛みごたえを楽しむのがおすすめです。
2.沖漬け(醤油漬け)
生きたまま醤油ダレに漬け込む「漁師料理」
独特の食感と、ワタのコクが口の中で融合する逸品です。
3.一夜干し
軽く干すことで、甘みが凝縮されます。
炙ると香ばしく、冷酒やビールとの相性抜群!
夏限定!ケンサキイカを食べるなら今
ケンサキイカは**夏にしか味わえない「旬の短い絶品」**です。
特に和歌山・山陰・九州エリアでは釣り物としても人気。
冷凍品も出回りますが、やはり生のケンサキイカの味は別格。
居酒屋や鮮魚店で見かけたら、迷わず注文しましょう!
まとめ:真の“イカの王様”はケンサキイカだった!
| 比較項目 | アオリイカ | ケンサキイカ(アカイカ) |
|---|---|---|
| 甘み | ◯ | ◎◎◎(濃厚) |
| 食感 | モチモチ | 柔らかく上品 |
| 調理の幅 | 広い | 広い+沖漬けが絶品 |
| 流通量 | 多い | 少ない(夏限定) |
| 知名度 | 高い | 低い(地方名多) |
夏の贅沢、そして通の楽しみとして、
「アカイカ=ケンサキイカ」の真価をぜひ一度お試しください!


