「アオリイカは知っているけど、ケンサキイカって何?」
そんな声をよく聞きます。
確かに、見た目の華やかさやブランド力では**アオリイカが“王様”**と称され、知名度も段違い。
しかし――
“旨さ”という一点で評価するなら、ケンサキイカ(アカイカ)は間違いなくイカ界の最高峰です。
今が旬のこの時期を逃すのは、イカ好きにとって「最大の損失」。
本記事では、その理由を科学的に・味覚的に解説していきます。
ケンサキイカ(アカイカ)とは?
・標準和名:ケンサキイカ
・通称:アカイカ(身が赤く色づくことが由来)
・分布:九州~本州太平洋沿岸、日本海沿岸
・主な漁法:夜焚き釣り、イカメタル、浮き釣りなど
・旬:夏(7〜9月)が最盛期
関西や九州では「白イカ」「マルイカ」とも呼ばれ、地元では「アオリより旨い」と評価する人も多い、知る人ぞ知る極上イカです。
知名度は低いが“味”で圧倒する3つの理由
1.アミノ酸量がトップクラス!だから甘い
ケンサキイカは、うま味アミノ酸(グリシン・アラニン・タウリン)を非常に多く含みます。
| 成分(100gあたり) | アオリイカ | スルメイカ | ケンサキイカ |
|---|---|---|---|
| グリシン | 160mg | 180mg | 310mg |
| アラニン | 130mg | 140mg | 280mg |
| タウリン | 90mg | 110mg | 180mg |
このアミノ酸構成が、「イカなのにスイーツのような甘さ」を生み出す秘密です。
2.しっとり&とろける極上の食感
アオリイカの“もっちり”した弾力とは異なり、ケンサキイカはしっとり・ねっとり・とろりとした舌ざわりが魅力。
熟成するとさらに粘度が増し、口の中でとろけるような快感が訪れます。
「イカでここまでねっとりするのはケンサキだけ」
「トロを超えるイカの甘味」と評する料理人も多数。
3.熟成すると旨味が爆発的にアップ
釣ってすぐ食べても十分美味しいケンサキイカですが、1〜2日冷蔵熟成させることで甘みが倍増。
熟成中にアミノ酸が活性化し、白身魚のような上品な香りと濃厚なコクが生まれます。
まさに「海の生スイーツ」。
アオリイカより知られていない理由とは?
● ビジュアルが地味(スリムで小ぶり)
● ブランド化されていない(地域によって呼び名が異なる)
● 市場に出回る量が少ない(釣り中心で流通量が少ない)
= “知名度が低い”だけで、実は味のレベルは圧倒的に高いというギャップがあるのです。
今食べなきゃ損する理由|2025年の夏がベストタイミング!
・7〜9月は脂のり・甘味が最高潮のシーズン
・夜釣り・イカメタルで活発に釣れる時期
・水温と成長がマッチし、身質が最も柔らかく美味しい
・熟成用に最適な個体が多く、食味に伸びしろがある
このタイミングを逃すと、本物の味には来年まで出会えません。
ケンサキイカのおすすめの食べ方
🎯 熟成刺身:1日冷蔵してから切り付け。粘りと甘みが倍増
🎯 沖漬け:釣ったその場で漬けると絶品。ご飯にも酒にも合う
🎯 塩焼き:甘みが加熱で引き立ち、弾力はそのまま
🎯 寿司:シャリの酸味が、甘い身に極上のバランスを与える
まとめ|旨さだけならケンサキイカが“イカ界の頂点”
・知名度は低くても、味はイカ界で最も高い評価
・アミノ酸含有量がトップクラスで圧倒的な甘味
・熟成・加熱での変化幅も大きく、調理法を選ばない万能食材
・夏の旬を逃すと一年損する、今こそ食べるべき海の宝
イカ通が最後にたどり着くイカ、それがケンサキイカ(アカイカ)。
イカ好きなら、この夏、絶対に一度は味わうべき逸品です。


