- 融解点の低さ:
- 真水は0℃で凍り、0℃で融解します。
- 海水は塩分を含んでいるため、凝固点が真水よりも低く、約-1.8℃前後で凍結します。
- この凝固点の差により、海水氷が融解する際の温度も0℃以下に保たれます。魚を冷却する際には、0℃よりもさらに低い温度で冷却できる海水氷の方が、より効率的に魚の体温を下げ、鮮度保持に貢献します。
- 冷却能力の持続性:
- 海水氷が0℃以下の状態で魚に接触することで、魚体の温度をより素早く、かつ長時間にわたって低く保つことができます。特に8月のような高温多湿の環境下では、真水氷よりも冷却効果が持続しやすいという利点があります。魚の酵素活性を抑制し、細菌の繁殖を遅らせる上で、低温を維持することは非常に重要です。
- 魚体への浸透圧の差が少ない:
- 魚は海水中で生息しているため、体内の浸透圧は海水に近いです。真水氷を使用すると、魚体と真水との間で浸透圧の差が生じ、魚の体液が真水に流れ出たり、真水が魚体内に浸透したりする可能性があります。これにより、魚のうま味成分が流出したり、身が水っぽくなったりする可能性があります。
- 海水氷の場合、魚体と海水氷の融解水との間で浸透圧の差が小さいため、魚の細胞膜へのダメージが少なく、うま味の流出や品質の劣化を最小限に抑えることができます。これは特に、刺身など生食される魚において、食感や風味の維持に大きく貢献します。
これらの理由から、8月のように魚の鮮度保持が特に重要となる時期には、真水氷よりも海水氷が魚冷却にベストな選択肢と言えます。


