黒鯛(チヌ)は非常に人気の高い釣りターゲットですが、
その釣り方は実に多彩で、海に存在しないエサで釣れることもあるという珍しい魚でもあります。
「えっ?スイカで釣れたの?」
「コーンやサナギって、海の魚が本当に食べるの?」
今回は、なぜ黒鯛が“自然界に存在しないエサ”を食べるのか?という疑問に迫り、
釣り人の皆さんが知っておくと役立つ黒鯛の習性・食性のヒミツを解き明かします。
■ 目次
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黒鯛(チヌ)の基本的な食性とは?
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スイカ・コーン・サナギ、それぞれの特徴と釣果実績
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黒鯛が“海にないエサ”を食べる4つの理由
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エサの色・匂い・味が与える影響
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「学習能力」と「好奇心」が黒鯛の鍵
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黒鯛に効くエサの応用術
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まとめ:黒鯛は“雑食性×好奇心”の塊だった!
1. 黒鯛(チヌ)の基本的な食性とは?
黒鯛は極めて雑食性が強い魚です。
実際に自然界で食べているのは:
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ゴカイ類・イソメ類
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カニ・エビ・貝類
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海藻・付着藻類
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死んだ魚や海の有機ゴミ(デトリタス)
つまり、**動物性も植物性も何でも食べる「万能系フィーダー」**なのです。
2. スイカ・コーン・サナギ、それぞれの特徴と釣果実績
● スイカ
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主に**夏の淡水域(ダム湖や汽水域)**で実績あり
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香りが強く、水中でも拡散する
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甘みと酸味があり、「発酵臭」に近い匂いを出す
● コーン
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黄色く目立ち、視認性が抜群
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特に春から秋にかけてフカセ釣りでよく使われる
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甘い味と柔らかさが、チヌの口にマッチ
● サナギ(ウルトラ赤虫やミルワーム、粉砕サナギ)
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強烈な動物性発酵臭
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栄養価が高く、チヌの好物
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ダンゴ釣りの練り餌や集魚剤にも配合されることが多い
3. 黒鯛が“海にないエサ”を食べる4つの理由
理由①:本能的に「発酵臭」や「甘味」に反応する
チヌは、腐敗しかけた生物や、海藻の発酵臭などにも強く反応します。
スイカやサナギのような**「発酵系の匂い」**は、自然界の腐敗臭に近く、本能的に食欲を刺激されるのです。
理由②:好奇心が非常に強い
黒鯛は非常に好奇心旺盛な魚です。
初めて見るものでも、一度口に入れて確認しようとする性質があります。
特に、色や匂いが強いものには反応しやすいため、コーンやスイカが有効になるのです。
理由③:「学習」によって食べ方を覚える
黒鯛には学習能力があることが知られており、
「このエサは安全だ」「これは美味しい」と学んだ個体は、次回も同じものに反応しやすくなるという性質があります。
つまり、他の釣り人がスイカやコーンで釣っていれば、周囲のチヌもその味を覚えるのです。
理由④:味覚・嗅覚が非常に発達している
チヌは、味と匂いを非常に敏感に感じ取る魚であり、
視覚よりもむしろ嗅覚・味覚でエサを判断する場面が多いです。
甘み・塩味・酸味のバランスが良いものには反応が良く、
特にサナギのような旨味成分が凝縮されたエサは抜群に効きます。
4. エサの色・匂い・味が与える影響
| 要素 | 効果 | おすすめエサ例 |
|---|---|---|
| 色(黄色・赤) | 視認性が高く、目立ちやすい | コーン、サナギ、ネリエ |
| 匂い(発酵系) | 集魚効果が高く、広範囲に届く | サナギ、スイカ、アミエビ系練り餌 |
| 味(甘味・旨味) | 長時間食わせやすくなる | コーン、スイカ、配合餌の粉末 |
5. 「学習能力」と「好奇心」が黒鯛の鍵
黒鯛は「一度食べたら、それを覚える」という学習能力があるため、
同じ釣り場でスイカやコーンが使われ続けると、
そのエサが“常識”として通用するようになることもあります。
これはまさに“釣り人が作った餌の文化”ともいえるでしょう。
6. 黒鯛に効くエサの応用術
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スイカは細かくカットしてダンゴに混ぜ込むと広範囲に効果
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コーンは**複数粒をサシエに使う「三連付け」**が有効
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サナギは粉砕して練り餌に混ぜると集魚力UP
「海にない=ダメ」ではなく、「海にない=目新しくて興味を持たせる」ことがカギなのです。
7. まとめ:黒鯛は“雑食性×好奇心”の化身だった!
チヌがスイカやコーン、サナギといった本来海に存在しないエサを食べる理由は、
以下のように整理できます。
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雑食性で味覚・嗅覚に優れている
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好奇心が強く、初めてのものでも口に入れる
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発酵臭や甘味に本能的に惹かれる
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学習能力で“新たなエサ”を記憶する
この習性を理解すれば、**定番の海エサに頼らない“変化球のエサ戦術”**が可能になります。


