海の中の小さなヒーローの正体とは?
地球の酸素を作っているのは、森や林の木々だけだと思っていませんか?
実は、私たちが吸っている酸素の半分以上は、**目に見えない小さな生き物「植物プランクトン」**によって生み出されています。
この記事では、
・植物プランクトンとは何か
・どれほどの酸素を生産しているのか
・なぜそれほど重要なのか
を、初心者にもわかりやすく解説します。
● 植物プランクトンとは?
植物プランクトンとは、
海や川、湖に浮かんで暮らす非常に小さな植物性の微生物です。
主に以下のような種類があります。
・珪藻(けいそう)
・渦鞭毛藻(うずべんもうそう)
・緑藻類
・シアノバクテリア(藍藻類)
サイズはわずか数マイクロメートル(1mmの1000分の1)程度。
顕微鏡でしか見えない存在ですが、その活動は地球規模でとてつもなく重要なのです。
● 植物プランクトンの光合成が地球を支えている
植物プランクトンは、光合成によって酸素を生産します。
光合成とは:
・二酸化炭素(CO₂)
・水(H₂O)
・太陽光
これらを使って、酸素(O₂)と糖分を作り出す仕組みです。
なんと、地球全体で生み出される酸素の50〜80%が、海中の植物プランクトンによるものといわれています。
つまり、人間の呼吸を支えている酸素の半分以上が「海の中の微生物」によるものなのです。
● なぜ陸上の植物よりも多いのか?
意外かもしれませんが、陸地は地球全体の**約30%**しかありません。
一方で、海は約70%を占める巨大な酸素工場。
海の中には、無数の植物プランクトンが24時間活動しており、
それが全体の酸素供給の半分以上を担っているのです。
特に、赤道付近の栄養豊富な海域や、寒流と暖流がぶつかる海域では、爆発的に増殖することがあります。
● 植物プランクトンがいなければ地球はどうなる?
もし植物プランクトンがいなくなれば、
・酸素濃度が低下し、生物の呼吸が困難に
・海の食物連鎖が崩壊(多くの魚が絶滅)
・地球全体の気温バランスが崩れる
という深刻な環境破壊が起きてしまいます。
つまり、植物プランクトンは「酸素を生む存在」でありながら、
「すべての命の土台」ともいえる存在なのです。
● 植物プランクトンと地球温暖化の関係
植物プランクトンは、光合成の過程で二酸化炭素を吸収します。
これは、温室効果ガスであるCO₂の大気中の濃度を下げる働きがあり、
地球温暖化を抑える自然のフィルターとしても活躍しています。
しかし、近年では…
・海水温の上昇
・海の酸性化
・プラスチック汚染
これらによって植物プランクトンが減少傾向にあるという報告も。
今後の地球環境を守るカギは、この小さな生き物の保全にかかっているのです。
● まとめ|海の見えない英雄「植物プランクトン」をもっと知ろう
私たちが普段吸っている酸素の大半は、
実は「海の中の小さな命」によって作られています。
目に見えない存在ですが、その働きは森の木々よりもずっと大きい。
地球の酸素の50%以上を支える植物プランクトン。
その役割を知ることは、
海を守る意識につながり、
地球環境を未来に繋ぐ第一歩になります。


