魚好きとそうでない人の「魚の好み」がここまで違う理由
魚をよく食べる人と、たまにしか食べない人では、驚くほど「好みの魚」に違いがあります。
魚好きがイワシやサバを愛する一方で、魚にあまり馴染みのない人は平目や真鯛といった高級魚を好む傾向にあります。
これは単なる価格帯やイメージだけの問題ではありません。
この記事では、その背景にある「味覚の慣れ」「脂の質感」「調理文化」の違いなど、
魚を知り尽くした専門店の視点から詳しく解説します。
なぜ魚好きはイワシ・サバ・アジなどの青魚を好むのか?
・旨味とコクの強さに魅了される
イワシやサバ、アジなどの青魚は、「魚らしい旨味とコク」が非常に強いのが特徴です。
とくにイワシのような脂の多い魚は、鮮度が高ければ生で食べても絶品。
焼けば香ばしさが際立ち、煮れば濃厚な出汁が取れます。
・季節ごとの変化が楽しい
魚好きは「旬の味」を楽しむ傾向があり、イワシやサバは季節によって脂の乗り方が大きく変わります。
そのため、「今は脂が最高だから買っておこう」という判断ができる人ほど、青魚を選びやすくなります。
・調理法の幅が広い
イワシは刺身、塩焼き、つみれ、南蛮漬け、煮付けなど、バリエーションが非常に豊富です。
魚に詳しい人ほど、食材の使い勝手を理解しており、「平目の刺身一択」よりも、「イワシで何通りも楽しむ」方に価値を感じる傾向があります。
魚をあまり食べない人が平目や真鯛を好む理由
・「白身魚=上品でおいしい」という先入観
テレビや寿司屋などで「高級魚」として紹介されることが多い平目や真鯛。
魚に馴染みがない人は「臭みが少なく、さっぱりした味=美味しい」と感じる傾向があり、脂やクセのある魚を避けがちです。
・見た目とイメージで選んでいる
「白くてきれいな身」「高級寿司ネタ」など、視覚的な印象で選ばれることが多い平目や鯛。
味の深みでは青魚に敵わなくても、「上品で安全そう」というイメージが選ばれる理由になっています。
・調理のしやすさや「失敗しにくさ」も影響
真鯛や平目は、身がしっかりしていて焼いても崩れにくいため、料理初心者でも扱いやすいという特徴があります。
また、味も淡白なので、家庭の味付けにも合わせやすく、「クセがなくておいしい」という評価につながりやすいのです。
実は魚の魅力は「クセ」にある
魚好きにとって、「青魚の臭み」や「赤身の酸味」は、決してマイナスではありません。
むしろそれが魚本来の個性であり、「酒に合う」「ごはんが進む」という体験を通じて好まれていきます。
「クセ=深み」として評価する人が増えると、もっと多くの魚が見直され、消費も広がっていく可能性があります。
魚の好みは「経験」で変わる
魚をよく食べる人ほど、「安くてうまい魚」を知っています。
そして、そうした魚は総じて旬の青魚であることが多いのです。
一方で、あまり魚を食べない人は、「特別な日=鯛」や「ハレの日のごちそう」というイメージから高級魚を選びがちになります。
これは悪いことではありませんが、視野が狭まり、他の魅力的な魚を見逃してしまう可能性もあります。
専門店としておすすめしたい「青魚の楽しみ方」
・イワシの刺身:鮮度が命。釣りたてなら感動級のうまさ。
・サバの味噌煮:脂の乗ったサバは、濃いめの味付けでご飯が止まりません。
・アジのなめろう:薬味と味噌で和えることで、臭みがうまみに変わる絶品料理。
どれも手軽に作れる上、値段もお手頃。
魚好きが選ぶ理由が、きっと実感できるはずです。
まとめ:あなたは「味で選ぶ派」?「イメージで選ぶ派」?
・魚に詳しい人は、味や用途、鮮度を見極めて青魚を好む
・あまり魚を食べない人は、白身魚や高級魚に安心感を求める
・「魚のクセ」は、味の深みに変わる重要な要素
・経験を積むほど、魚の好みは確実に変化していく
まずは青魚の旬を味わってみてください。
きっと、真鯛や平目では物足りなくなる「魚の世界」に目覚めるかもしれません。


