1.前提:魚は“数で勝負する生物”
・多くの魚は1回の産卵で数万〜数百万個の卵を産みます。
・これは「外敵からの捕食が多すぎる」ため、数で生存確率を補っているからです。
2.生存ステージ別の平均生存率(AI推定モデル)
| ステージ | 内容 | 生存率(平均) | 生き残り個体数(卵100万個あたり) |
|---|---|---|---|
| ① 卵 → 孵化 | 水温・酸素・細菌などに左右 | 約50% | 約50万匹 |
| ② 孵化 → 稚魚 | 捕食・餌不足・病気 | 約10% | 約5万匹 |
| ③ 稚魚 → 幼魚 | 群れ形成や敵回避能力次第 | 約10% | 約5000匹 |
| ④ 幼魚 → 成魚 | 一人前の泳力・警戒心獲得 | 約2〜5% | 約100〜250匹 |
| ⑤ 成魚 → 寿命を全う | 漁獲・病気・自然死など | 約10%(成魚の中で) | 約10〜25匹 |
👉 最終的に寿命まで生きる確率は0.001~0.0025%程度=1,000~10,000匹に1匹
3.種ごとの違い
| 種類 | 卵数 | 成長速度 | 生存率の傾向 |
|---|---|---|---|
| イワシ・サバなど回遊魚 | 数百万個 | 早い | 非常に低い(外敵多数) |
| チヌ・メジナ(グレ) | 10万~100万個 | 中間 | 生存率やや高め(浅場で育つ) |
| クエ・カサゴなど根魚 | 1万~数十万個 | 遅い | 卵数少ないが保護率高め |
| アユ・サケ | 数千〜数万個 | 繁殖回帰あり | 捕食リスク高だが一部高確率で戻る |
| メバル・タナゴ | 卵胎生(稚魚を産む) | 高い | 稚魚保護で生存率高め(10〜30%も) |
4.なぜここまで生存率が低いのか?AIの視点
● 外敵が多すぎる
・卵や稚魚はすべての魚にとって“絶好のエサ”
・特に甲殻類・他魚類・鳥類の捕食圧が強烈
● 自力で泳げるようになるまでが遅い
・多くの魚は孵化直後は自分でエサを探すこともできない
・数日のうちに死ぬケースも多い
● 巣を持たない魚は守られない
・産卵後に子を守らない魚が大半(放卵型)
・産卵直後から「運任せ」となるケースが多い
5.例外:親が子を守る魚は生存率が高い
| 魚種 | 特徴 | 生存率の傾向 |
|---|---|---|
| アユ・シクリッド・カダヤシ | 卵胎生・稚魚保育型 | 10~30%以上に跳ね上がる |
| メバル | 卵ではなく稚魚を直接産む | 孵化直後から遊泳力あり、生存率高 |
| タナゴ | 貝に卵を産み、守ってもらう | 幼魚まで到達率が高い |
6.釣り人が知っておきたい:リリースの意味も変わる
・「1匹釣っても問題ない」と思われがちでも、その個体が10万匹の“選ばれし生き残り”なら、重みは違います。
・資源保護のためにも、大型個体のリリースには繁殖力の維持という意味があります。
まとめ:魚の命は奇跡の連続でできている
| ポイントまとめ |
|---|
| 魚の生存率は卵から寿命まで0.001〜0.01%以下 |
| 100万個の卵のうち、生き残るのは10匹前後 |
| 成魚になる確率は種類や育ち方で大きく異なる |
| 稚魚を守る魚ほど生存率が高い |
| 大物=奇跡の生還者。釣り人の視点でも知っておきたい |


