これはごく自然な現象で、決して「汚染されている」わけではありません。
◆ なぜ天然魚にはバクテリアがいるのか?
海は微生物の宝庫であり、魚は常に以下の環境にさらされています。
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海水そのもの:腸炎ビブリオやシュードモナス属など、海水に常在するバクテリアが多数
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海底の泥・砂:特に底物の魚は多種多様なバクテリアに接触している
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プランクトンや小魚:捕食対象にも細菌がいるため、体内にも侵入しやすい
このように、天然の魚は捕獲された時点ですでに無数の細菌にさらされている状態なのです。
◆ バクテリアが付着しているのはどこ?
| 部位 | バクテリアの量・特徴 |
|---|---|
| 体表 | 海水中のバクテリアが常に付着している |
| エラ | 海水を通すためバクテリアが溜まりやすい |
| 内臓(腸・胃) | 捕食物と一緒にバクテリアを取り込みやすい |
| 血液・筋肉 | 通常は無菌だが、処理ミスや放置で汚染される場合も |
◆ 魚に付着している細菌の具体例
| 細菌名 | 特徴 |
|---|---|
| 腸炎ビブリオ | 夏に多い。海水魚に常在。生食で食中毒の原因に。 |
| シュードモナス属 | 魚の変色や腐敗の原因。低温でも活動する。 |
| モルガネラ属 | 腐敗時にヒスタミンを生成し、アレルギー様中毒を引き起こす。 |
◆ 「天然魚=安全」ではない理由
天然魚は養殖魚と違い、抗菌管理や清潔な環境で育てられていないため、実はバクテリアのリスクが高いとも言えます。
「自分で釣ったから安全」というのは誤解であり、釣りたてでも常温放置や内臓処理の遅れで細菌が急増することがあります。
◆ 鮮度と安全性を保つには?
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釣ったらすぐ血抜き・内臓処理
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海水氷で急速冷却
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生食は早めに、加熱調理なら中心温度75℃以上をキープ
◆ 結論:天然魚にはほぼ必ずバクテリアがいる。だからこそ処理が命!
天然魚=無菌は幻想。
大切なのは、「付着しているバクテリアを増やさない工夫」です。
正しい知識と処理があれば、天然魚は安心・安全に楽しめます。


